咽頭結膜熱(プール熱)って??~夏にかかりやすい感染症~

2018.7.10 健康・美容

咽頭結膜熱(プール熱)って??~夏にかかりやすい感染症~

#乳児#幼児#保育園#幼稚園#託児所#健康

こんにちは!夏場は風邪知らずのtomoちゃんです!
今回取り上げるのはプール熱(咽頭結膜熱)。
この時期に特に気をつけたい病気の一つです。

プール熱のあれこれ
プール熱(咽頭結膜熱)って?
咽頭結膜熱は夏風邪の一種で、プールに入る機会の多い6月末から夏季にかけて流行することからプール熱という名前で知られています。
原因はアデノウイルスというウイルスで、かかった子供の唾や鼻水、目やにや便などが感染源です。
直接、唾や鼻水を吸い込んで感染することもありますし、他の子供が使ったタオルに目やにが付着して、そこから感染することもあります。
水をためてある小さなプールなど、消毒不十分なプールでは、水が目にかかったり飲み込んだりしても感染する可能性があります。
プール熱という名前から、プールでしかうつらないと思われるかも知れませんが、実際は普通の風邪と同じです。
かかった子供の咳やくしゃみでウイルスが飛び散り、それを他の子供が吸い込んでも発病します。
また、便の中に排泄されたウイルスが手につき、その手を口に入れて感染することもあります。
ただ、子供が排便後お尻をきれいにせずにプールに入ったり、プールの中で咳き込んだりして水の中にウイルスが広がってしまうということから、プールでの感染が流行しやすいことも事実です。

症状は?
潜伏期間は2~14日。
咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、39℃前後の発熱が数日から1週間続きます。
頭痛をはじめ、食欲不振が3〜7日続くこともあり、眼の症状としては、目が充血し、涙が多くなり、まぶしがることがあります。

かかってしまったら…
アデノウイルスに対する特効薬はありませんが、のどの痛みにはうがいや鎮痛薬を。
また、目やにや結膜炎(充血)には抗生剤やステロイドの点眼薬を使い、眼のかゆみが強い時には、抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を処方されることがあります。
のどに痛みがあるので、オレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、のどごしの良い少し冷たい飲みものがおすすめです。(麦茶や牛乳、冷めたスープなど)
食べものは、刺激が少なくかまずに飲み込めるものにしましょう。(ゼリーやプリン、冷めたおじや、豆腐など)

また、かかった子供は学校保健法によって、幼稚園や学校を休まなくてはなりません。
主な症状(発熱、のどのはれ、眼の充血)が消えても2日間は幼稚園・学校を休ませます。
ウイルスは鼻水や便の中に2週間程度出ますから、その期間はプールに入らないようにしてください。

特に、喉の痛みが強くて水分がとれない、おしっこの量が少ないときは脱水状態のおそれがありますから、医師の診察を受けて下さい。発熱が続くときや結膜炎になったときも診察を受けましょう。

予防法は?
プール熱は、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する「飛沫感染」と、目やになどが感染源になるため、タオルの共用や手指を介した「接触感染」によって感染します。
また、上記で挙げたように、塩素消毒が不十分なプールに入ることでも感染が起こります。
なので、普段からよく手を洗い、プールの後よく目を洗い、シャワーで身体を洗うこと、プールの後タオルを他の子供と共有しないこと、規則正しい生活をして、風邪をひかないようにするよう心がけましょう。

原因となっているウイルスに対する薬はないので、プール熱に特定の治療法や予防接種はありません。
日頃からお子さんの体調に気をつけてあげてください。

プール熱は子供の三大夏風邪です。
小さいお子さんは特に、まだ自分で体調管理できないので、風邪を引かないようにお母さん、お父さんが気をつけてあげたいですね。

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