薬の飲み方② 飲み方のポイント

2021.6.24 健康・美容

薬の飲み方② 飲み方のポイント

#健康

心と体の不調が起きた時、欠かせないものの1つが“薬”です。

薬の飲み方①で紹介した“服用時間”の他にも、薬を飲む際に気を付けると良いポイントがいくつかあります。

例えば、薬を飲む際の飲料水について。
「とりあえず水で飲んでおけばいいか」と考えて飲んでいる方はいらっしゃいませんか?

何故水で飲むのか。
どれくらいの量で飲むと良いのか。
など、改めて考えてみると分からない!ということがあると思います。

今回のコラムでは、改めて考えると何故だろう?と思う薬の飲み方について考えていこうと思います。



1.薬の飲み方のポイント


薬を飲む際に気を付けることで、薬の力が活かせるだろうというポイントがいくつかあります。

・服用時間

こちらは『飲み方①』のコラムにて紹介しました

・用法用量

注意すべき点は、以下の通りです。

治療の途中でありながら、治ってきたからと自己判断でやめる
病院で処方された薬を飲んでいる中、自分で市販の薬を買って一緒に飲んだ
これらの行為は、薬を飲んでも効果を得られないことはもちろん、安全性に影響を及ぼす可能性があります。

指示があった期間は飲み続ける。
処方された薬だけを飲み続ける。
など、医者や薬剤師に定められた用法用量を守り、リスクなく薬を活かしていきましょう。

・使用期限

(1)市販薬

外箱に記載されています。確認をしてから使い始めましょう。
また、開封後は使用期限が早まる可能性があります。
日が経ったものは、製薬会社や購入先に確認をしてみましょう。

(2)処方薬

薬が入っていた袋に記載されている日数で使い切るのが原則です。
頓服など、その限りではないものもあります。

・飲み合わせ

一緒に飲んではいけない飲み物・食べ物があります。
これらの飲み合わせによって、薬の効果が薄まる、又は強くなりすぎて体に害を及ぼす可能性もあります。
この薬は大丈夫?と不安がある方は、医師・薬剤師に相談しましょう。

次からの項目は、この飲み合わせについて少し詳しく書いてあります。


2.水で飲むわけとは?



どうして、水で飲むといいのか。
これは、先ほどの項目で出た飲み合わせに関わります。

薬の成分との相互作用により、飲むと薬の吸収率が悪くなる可能性があります。
牛乳、コーラ、ジュース類などがあげられます。



また逆に、薬の作用が強く出てしまう可能性があるものもあります。
グレープフルーツ、アルコール類などはよくある例です。



強く出ることは一見良いことのように思いますが、血糖値を抑える薬では低血糖を起こすことがあります。睡眠剤ではふらつきなどの症状が出てしまいます。
こうした副作用を起きてしまうため、薬の作用が強く出ることもまた、良くないことなのです。

水にはそうした症状を引き起こす成分が含まれないため、緊急の場合を除いて薬は水で飲むと良いでしょう。

ただ水を飲む際に、少量の水で飲むことは危険です。
薬はコップ一杯(約200cc)の水で飲むことが前提で作られているので、薬が溶けないことがあります。



その結果体内で吸収されず、便と一緒に出てしまうこともあるそうです。
また上手く流れていかず食道に引っかかり、食道炎などを引き起こす可能性があります。
カプセルは特に注意が必要です。

少ない量の薬であっても、コップ一杯(約200cc)の水で飲みましょう。

詳しくはこちら!


3.組み合わせの悪い食べ物



健康に良いとされる納豆も、薬によっては効果を薄めてしまうことがあります。

例えばワルファリンと呼ばれる、血液を固まりにくくし、血栓を予防してくれる薬があります。
対して納豆に含まれるビタミンKにはワルファリンとは反対に血液を固める作用があり、薬の効果を薄めてしまいます。

ホウレンソウ、ブロッコリーをはじめとする緑黄色野菜や海藻類にもこのビタミンKは含まれており、大量に食べる際に注意が必要です。

詳しくはこちら!




4.まとめ



何気なく飲んでいた薬にも、気を付けると良いことが多くありました。
お薬はものによっては高く、そのお金を無駄にしないためにもポイントに気を付けて飲んでいきたいですね。

皆さんにとってこの記事が、今飲んでいる薬や飲み方を見返すきっかけとなれば幸いです。


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