2020.7.24 子育て
子どもに自分で決めさせよう 自分らしく生きるための決断力
「晩御飯なに食べたい?」と聞いたとき、お子さんはすぐに答えてくれますか?
優柔不断でいつまでも物事を決められない子どもは、そのまま成長してしまうといくつになっても自分が何をしたいのか分からず、何となく進学して、何となく就職して、何となく生きていくという大人になってしまいます。実は今、大人になってからも大学選びや就職活動、さらに結婚に至るまでの大きな決断を親まかせにしている子どもが増えているといいます。
子育て中のママさんに、今回はお子さんが自分らしい人生を歩むための「決断力」ついてご紹介します。
「決断力」は人生を主体的に歩むための大切な力
今はまだ手のかかる子どもでも、成長すれば自分で自分の人生を切り開いていかなければなりません。そのために必要なのが、人生の分かれ道に立ったときに「自分で決める力=決断力」です。
大きな決断を親や周囲の意見に流され、その結果うまくいかないことがあると、人のせいにしてしまいます。これは自分の人生に対して無責任といえます。また「自分で考え、決める」練習を積んでいないと、自分のことがよく分からないまま大人になってしまいます。
「自分らしく生きる」ために重要なのは、子ども時代に自分で考え、自分で決めて、自分で行動する経験を積み重ねることなのです。
決断力を高めるポイント
●身の回りのことは自分で決めさせる
“その日に着る洋服を選ぶ” “レストランでメニューを選ぶ”など、「小さな決断の機会」をたくさん用意してあげましょう。子どもが迷ってしまうようなら「白い服と青い服、どちらを着たい?」と二者択一にしたり、「半そでのブラウスと長そでのブラウス、どちらを着たい?今日は気温が高いみたいよ」と、条件を加えてあげると決断しやすくなります。どうしても選択できなければ心が向かない方、嫌いな方を尋ねてみるとスムーズに決められる場合もあります。
このような小さな決断の繰り返しで、自分で考える癖や決める力がつくのです。
●子どもが決めたことを尊重する
子どもの決断は親から見ると考え違いであることもあります。しかし子どもの考えを頭ごなしに否定せずに「なるほど。そう思うのね。」と、まずはその決断を尊重しましょう。そのうえで、「こういうことが起こるかもしれないよね?」「もしこうなったらどうする?」など、子どもの考えをよりよい方向に導いてあげましょう。子どもが持っている知識や経験は少なく、選択肢も少ないものです。そこで大人は子どもが知らないような情報や新しい選択肢を示して、正しい決断ができるようにサポートしてあげましょう。
●子どもが決めたことに「どうして?」と問いかける
決断力の土台となるのが考える力です。子どもが決めたことに「どうして?(それを選んだの?)」と聞くことで、子どもは「なぜその選択をしたのか」をより深く考えます。たとえ「好きだから」といった単純な答えだったとしても、「そうなんだ。じゃあ、どんなところが好き?」と問いかけてみましょう。こうした「どうして?」の繰り返しが子どもの「自分で考え、決める力」を伸ばしていくのです。
いかがでしたでしょうか。
「親が見守ってくれている」という安心感があることで、子どもは自分で考え、自分で決めて、自分で行動していくことができます。
“うまくいかなくても親が受け入れてくれる”
“失敗してもなんとかなる”
“困った時は必ず親が支えてくれる”
子どもが親を信頼していれば、失敗を恐れることなく、自分の人生を自分で切り開ける大人に育っていくでしょう。