2021.5.10 子育て
季節の移り変わりを表現する言葉たち「二十四節季(にじゅうしせっき)」について
コロナ禍でインドア生活を余儀なくされている今だからこそ季節感を大切にしたいという気持ちをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
季節感は、色んなものから感じられるかと思いますが、
今回の記事では、季節の移り変わりを表現する言葉たち「二十四節季(にじゅうしせっき)」についてご紹介します。
1、二十四節季とは
季節の移り変わりには、太陽の動きが影響しています。
月の満ち欠けを基準とする太陰暦では、暦法の運用が太陽の運行による季節の変化と根本的になじみません。
二十四節季はそうした季節の変化を把握するために生まれた言葉です。
①二十四節季は中国にルーツがある
古代においては四季折々の表現する言葉が必要でした。
そこで、古代中国で考案されたのが、今日まで伝わる二十四節季です。
中国ではこの考え方を暦に取り入れ、季節の指標としたのです。
二十四節季の考え方は日本にも伝来しました。
このことから、日本の文化は中国の影響を色濃く受けていることがうかがえます。
二十四節季は、日本では明治5年まで「天保暦」という旧暦に使われていました。
②2016年にユネスコの無形文化遺産に登録された「二十四節季」
二十四節季はUNESCO(ユネスコ、国際連合教育科学文化機関)に無形文化遺産の登録を受けました。
無形文化遺産とは、ユネスコが定めた文化遺産の中でも
○音楽
○踊り
○演劇
○工芸芸術
といった伝統的で形の無いものを指します。
2、覚えると役に立つシーン
①ギフト選び
二十四節季の考え方は、贈り物をする際にも役立ちます。
季節の移り変わりを感じさせる贈り物が出来るようになると、人とのコミュニケーションのきっかけをつかむことが出来ます。
②お手紙の時候の挨拶のバリエーションが増える
お手紙を書いたときに、時候の挨拶の部分に少々悩んだという経験はありませんか?
一度しっかり覚えてしまえば、仕事でも私用でもどちらでも時候の挨拶を考える時間を短縮できます。
3、簡単な覚え方
①それぞれの節季をイメージ化
節季の言葉の持つ意味を、漢字レベルに分解して、さらに漢字の意味そのものをイメージ化してみることで覚えやすくする方法です。
イメージとしてしっかりとつかむことにより、各季節との結びつきがより鮮明なり強固な記憶となります。
② 頭文字を並べて念仏のように唱える
立春(りっしゅん)、雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)…、と続く二十四節季の二十四に分けた節季の頭文字を並べたものを、念仏のようにひたすら唱える方法もあります。
まとめ
季節の移ろいを楽しむことができるのも、日本の良いところですね。
この記事が、皆様が二十四節季という季節の捉え方を通して、再び季節を身近に感じるきっかけになれば幸いです。