2019.8.28 子育て
最近注目されているオランダの「イエナプラン」教育とは!家庭で生かすなら?
最近、「イエナプラン」教育という言葉を聞いたことはないですか。
まだまだ教育に興味のある方にしか広がっていないのも事実ですが、
徐々に注目を集めている教育です。
このイエナプランの理念や思いは家庭での子育てにも大いに生かすことができる点があります。
そこで、今回は「イエナプラン」のエキスを家庭の教育でも使えるように砕いて
簡単にご紹介したいと思います。
イエナプランとは!
★発祥
オランダで受け入れられているが発祥は、ドイツのイエナ大学ペーターゼンさんです。
自分で研究・実践し、教育会議で発表したことをきっかけにオランダで急速に広がっていきました。
★特徴
創始者ペーターゼンさんの著書をもとに作られた
イエナプラン「20の原則」が根本の理念となっています。
この理念は、大きく「人間について」「社会について」「学校について」に分かれていて、「個人を尊重する」という想いが伝わるものばかりです。
★「イエナプラン」を知るためのキーワード
・サークル対話…教室をリビングルームと捉え、グループもファミリーと呼ばれます。部屋はいつでも話し合いができる状態になっています。
・異学年との関わり…立場の違いを体験しながら相手を尊重することを学びます。
・科目によらない時間割と「ワールドオリエンテーション」…「対話」→「遊び」→「学習」→「催し」という4つの活動を循環させて、科目の垣根を超えた学びをする。
★育つ能力
・子どもの自主性が育つ(ディスカッションや自己決定などによって)
・自分の気持ちを適切に外に出せる(異年齢との関わり、ディスカッションなどによって)
・互いを尊重する気持ち(異年齢のクラスや話し合いなどによって)
その他にも良さは多岐にわたりますので、気になる方は「イエナプラン」で検索されると沢山出てきます。
家でも活用できるエキスはあるの?
先ほどの「20の原則」のうち「人間について」の部分は、子育てにも活用できるところがあります。
その中でも
“どんな人も、世界にたった一人しかいない人です。
つまり、どの子どももどの大人も一人一人が他の人やものによっては取り換えることのできない、かけがえのない価値を持っています。“
「イエナプラン教育の20の原則・人間について 1より」
この冒頭の部分は、すべての親(むしろ人類全て)が前提で持っておきたい心だと感じます。
個性を尊重し、自律と共生を大切にしたイエナプランを良く表しているものです。
困ったことがあっても、どの年齢も全員が対等だという前提で輪になって話し合う姿勢、
そもそも誰一人同じ人はいないからこそ弱みも受け入れ、尊重するという姿勢、
今の時代に、必要になってくる考え方に思えてなりません。
いかがでしたでしょうか!
簡潔には到底言い表すことのできないイエナプランですが、この存在を知るキッカケになれば非常にうれしいです。
自分や他者の強みも弱みも受け入れるという姿勢は大人でも難しい時もありますよね。
知れば知るほど私も実践してみたいと思う点が多い、
参考になりましたら幸いです。