2020.1.29 子育て
節分は、なんで豆を投げるの?子供に聞かれたら答えたい節分のこと
毎年節分には、「鬼は外!福は内」といいながら豆まきをする慣しがあります。
毎年恒例のように豆まきをしますが、今回は由来や、豆まきをする理由を書いてみたいと思います。
1.鬼は外!福は内!と言いながら、鬼に向かって豆をまく2月3日の節分
節分には豆をまきますが、これは中国の風習で、季節の変わり目には邪気(鬼、魔物)が現れるとされており、その邪気を追い払う儀式として、文武天皇(もんむてんのう)が慶雲(けいうん)3年(706年)に宮中で初めて行ったそうです。
鬼や魔物を追い払うために使うのは豆(大豆)で、古来より日本では穀物には、「邪気を払う力がある」とされています。
また、豆=魔目(まめ・鬼の目という意味)や、豆(まめ)=魔滅(まめ・魔物を滅するという意味)の語呂合わせもあり、豆を鬼にぶつけることで邪気を払い、無病息災を願うようになったと言われています。
2.節分にはなんで豆をまくの?
豆まきは一般的に、一家の主人や年男(その年の干支生まれの人)が豆をまくものとされていますが、家庭によっては家族全員で、というところも多いようです。家族は自分の数え年の数だけ豆をたべると病気にならず健康でいられると言われています。
ただ、豆まきに使う豆は炒った豆でなくてはなりません。なぜなら、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうと縁起が悪いからです。
「炒る」は「射る」にも通じ、また、鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅すると言われる「火」で豆を炒ることで、鬼を封じ込めるという意味があります。そして最後は、人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した、ということになるわけです。
また、豆まきには大豆、と多くの人が思っているようですが、落花生をまく地域もあるようです。北海道や東北、九州でも一部地域では落花生をまくそうです。何故落花生なのかはっきりとした理由は定かではありませんが、「雪の多い地域では大豆は全部拾えないが落花生なら見つけやすい」「落花生の方が大豆よりカロリーが高いので寒い地方で好まれる」など様々な理由があるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本には他にも様々な慣しがありますが、無病息災、そして家族みんなが健康に過ごせるように願いながら豆まきをする節分。今年は改めて、そんな願いを込めながら豆をみてはいかがでしょうか?