2018.7.15 健康・美容
知ってますか?光化学スモッグ ~夏場に潜む危険~
こんにちは、夏には口数が激減するtomoちゃんです。
今回は光化学スモッグです。
最近はあまり聞かない名前ですが、実は近年、ちらほら現れているようです。
夏場に増え、お子さんの健康に悪影響を及ぼすものですから対処法をしっかり覚えましょう。
光化学スモッグに気をつけよう
光化学スモッグって?
自動車の排ガスや工場の排煙には、窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物質(VOC)といった大気汚染物質が含まれます。ここに太陽の紫外線が当たると「光化学反応」が起き、大気中に「光化学オキシダント」が発生します。これが、光化学スモッグの原因物質となるのです。
つまり、
光化学スモッグとは、簡単に言うと「大気汚染物質」です。
1970年代に多く見られ、1980年代以降は様々な規制のおかげで大気汚染とともになくなっていきました。
しかし近年でも、光化学スモッグ注意報が出されることがあるので注意したいところです。
いつ発生するの?
どんなときに「光化学オキシダント」が発生しやすくなるのでしょうか?
・最高気温が25℃以上
・日中に2.5時間以上の日照りがある
・夏型の気圧配置である
などの条件が揃ったときです。
つまり、梅雨の合間や、初夏、夏などに多く発生しやすいということです。
人体への影響は?
光化学オキシダントの濃度が高くなると、人体に悪影響を与えかねません。
特に赤ちゃんや小さい子どもは影響を受けやすく、目や喉などの痛み、咳といった症状が出ることもあります。
まれですが、重症化すると呼吸困難や嘔吐、頭痛や意識障害などの症状を引き起こすことがあると報告されています。
特に注意が必要なのは、アレルギーを持っている人でしょう。
アレルギー性の結膜炎や喘息などの持病がある場合は症状が悪化する可能性があるので、持病のない人よりも光化学スモッグ注意報にいっそう注意を払う必要があります。
予防、対処法は?
光化学スモッグは揮発性の低分子であるので、マスクで予防ができません。
光化学スモッグ発生時には屋外に出ないという予防法しかありません。
光化学スモッグ注意報・警報が発令されたら、以下のように対処しましょう。
・お子さんと屋外で遊んでいた場合:すみやかに屋内に入る
・屋内にいる場合:風の向きを考え、窓を閉める
症状が出てしまった際の対処法は、出てきた症状をケアする対症療法のみとなります。
目やのどに異常がある場合は洗眼やうがいをし、皮膚にかゆみがある場合はシャワーなどで洗い流しましょう。
呼吸困難などの重たい症状が出た場合は、病院を受診をする必要があります。
光化学スモッグは光の差さない夜には減少するため、朝の出勤時間や登校時間は心配しなくて大丈夫です。
昼前から子供の帰宅時間である夕方にかけては熱中症だけでなく、光化学スモッグにも注意が必要な時間帯なのです。
警報、注意報の確認方法
自治体によっては防災無線やメールで知らせてくれます。
自分で確認したい場合は、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」を活用しましょう。
黄砂やPM2.5などの発生状況も分かるので便利です。
すっかり大気汚染とは無縁と思われている近年の日本。
しかし、空気に国境はないので、黄砂などのように大気汚染物質が流れ込んでくることがあるのも実状。
私は大丈夫、と過信しすぎないことが、健康を守ることにつながるのかもしれません。