2020.7.10 健康・美容
ものもらいってなんで出来るの?原因や対策はある?
毎年ものもらいができる…というお友達がいて、不思議に思ったのですが
ものもらいってなんで出来るんでしょうか?
一度もなったこともない方もいますが、どんな違いがあるんだろう…という疑問も湧いてきますよね。
そこで今回は、「ものもらいの原因や対策」などをご紹介します。
そもそも「ものもらい」ってどんな病気?
「ものもらい」は、地域によって「めんぼ」「めばちこ」などと言われることもあります。
ものもらいという名前は、江戸時代に一部地域で「よその家から米をもらって食べると治る」という言い伝え(民間療法)があったため、その名前が残って今も大半の地域で「ものもらい」と呼ばれています。
ものもらいは、名前からうつるイメージがある方も居るかと思いますが人にはうつりません。しかし、似た症状の「はやり目」はうつりますので、心配な場合は眼科受診をオススメします。
そして、学術的には、ものもらい=麦粒腫です。
「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」
症状:異物感、腫れ、膿が出る、まれに炎症によって発熱や悪寒がある。
…細菌感染が原因
こちらも温かい湿布で膿が自然に出て治っていきます。
もし自然に膿が出てこない場合は、眼科で取ってもらいましょう。
外麦粒腫と内麦粒腫がありますが、内にできた場合は自然に治りにくいので
医師に診てもらいましょう。
~「ものもらい」と似た症状の病気~
①「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」
症状:まぶたの腫れ、少し刺激のある痛み→徐々に丸い痛みのない腫れが残る
…感染症ではない
自然治癒もあり得るが、温かい湿布などを当てると早くなくなることもある。
消失しない場合は、膿が溜まっていることもあるので、眼科で取ってもらいましょう。
②「流行性角結膜炎(はやり目)」
症状:異常な量のめやに、涙、異物感、充血、まぶたの腫れ
…ウイルスが原因。感染します(感染力も強いです)
手指のウイルスが目に入ってしまうと起こります。
結膜と角膜(白目と黒目)の炎症で、特効薬はないと言われています。
「ものもらい」の原因やなりやすい時期はあるの?
上記でも触れましたが、ものもらいの原因は、細菌の感染です。
はやり目の原因のウイルスとは違い、ものもらいは、鼻、皮膚や傷口など体のどこにでもいる細菌(ブドウ球菌など)が原因になります。
免疫力が落ちている時には、感染しやすく炎症も起きやすくなります。
ものもらいになりやすい時期は、6~8月(暑い時期)です。
(1年中なる可能性はあります。)
要因としては、暑くて汗をかくことで目に細菌が入りやすい。プールや海などで目を刺激しやすいということがあります。
「ものもらい」の予防法はある?
上記のなりやすい時期の要因から見ても、分かるかもしれませんが以下のことで予防が出来ます。
*目を清潔に保っておく
・汚れた手指やタオルで目を触らない。
・髪が目にかからないようにする。
・まぶたの粘膜までメイクをしない。
・コンタクトレンズは、清潔に使う
*休養をしっかりとる
・ストレスや疲れを溜め込まない工夫を
・休養、睡眠をしっかりとる
(特にものもらいになりやすい6~8月は免疫も下がりがちです。)
いかがでしたでしょうか。
最近は、湿度も高い上に暑さにも体が慣れず、体も疲れやすい状態です。
こういった免疫の下がっている時に「ものもらい」を含む細菌が体に侵入しやすいです。
こんな時期は、いつも以上にゆっくり休養するようにしましょう!