2019.9.11 子育て
よく聞く「モンテッソーリ教育」ってどんな教育?家でも活かせる姿勢はある?
最近、教育に詳しい方の中で海外の教育法が流行っていますよね。
その中でも子どもが小さい頃の子育てに取り入れてみようかな、と考えられることが多いが「モンテッソーリ教育」です。
将棋で有名な藤井聡太さんも受けていたということでも知られています。
今回は、イタリアの「モンテッソーリ教育」について、家でも生かせる要素を見ていきたいと思います。
「モンテッソーリ教育」の歴史と目的
「モンテッソーリ教育」
…マリア・モンテッソーリ(1870~1952年)という、イタリアの女性医師兼教育者の方が開発した教育法です。
この教育の根本は「子どもは自分が成長するための力は全て持って生まれる」という所にあり、大人は「子どもの自主的な行動を見守る」役割だとされています。
大人は子どもの活動を妨げることなく、環境を整える事、見守りながら少しだけの援助をすることを求められており、先生も「能力をつけるために教え込む」ではない立場にあることが分かります。
この「整える」とは、ただ好きなようにさせるのではなく、子どもたちに必要だと思われる時期に子ども自身で選び取れるような場にするということです。
そして、この教育の主な目的は「子どもの自立」にあります。
「モンテッソーリ教育」を知る上での簡単なキーワード
・自主性を重んじる → 遊びのことを「おしごと」と呼び、「これがしたい」の気持ちを大事にします。
・縦割りクラス編成 → 社会性や協調性のために3歳くらいの年齢幅でのクラス編成がされます。
・“感覚の敏感期” → 2~4歳頃、感覚の吸収力が高まる時期に合わせての援助をする
・“教具” → 子どもの成長をサポートする教具(木製のおもちゃ)を活用して自主的に学ぶ
「モンテッソーリ教育」を家庭で活かせる要素
「モンテッソーリ教育」は「大人の子どもとの関わり方」が特徴的かと思います。
家でできることは一言で言うと「子どもの“こだわり”を満たし切る」ことです。
大人から見たら、理解のできない行動かもしれませんが
同じことを何度もやりたがったり、同じ順序じゃないと嫌がったり、という
「こだわり」が出てくる時期が「敏感期」とも言えます。
その時期を、存分にやらせてあげる。
親はその姿を観察する、という姿勢でいることがポイントです。
その他に、
★細かい事も子どもに選択させる
★自分が間違っていると感じても子どもには「教えない」
なども意識してみる事もお勧めします。
日本で行われるモンテッソーリ教育の施設は、保育園・幼稚園がまだ多いですが
小学生より上になると一気に減っていきます。
小学生になってもモンテッソーリ教育に触れさせたいという場合は、
アフタースクールや習い事を活用してみるのはいかがでしょうか。