「飽きっぽさ」は本当に短所なのか?というお話

2021.3.24 子育て

「飽きっぽさ」は本当に短所なのか?というお話

#しつけ#教育#健康

春になると、何か新しいことを始めたくなります。

「でも、自分は三日坊主だなー」という言葉が口をついて出るママさんもいらっしゃるかと思います。

今回の記事では、三日坊主と上手に向き合う方法や、三日坊主の意外な長所をご紹介します!

1、飽きっぽさを、なぜ「三日坊主」というか?


「三日坊主」の語源とは?

もともとは、「仏道修行の厳しさに耐えかねた人が、志半ばで折れてしまい、修行の道を諦めて元の生活に戻ってしまう様子」を表現した言葉でした。

ここから派生して、何らかの志を途中であきらめた人のことを「三日坊主」と呼ぶようになりました。

2、向き合い方


①なぜ三日坊主になる?
 三日坊主の状態は、心理的に表現すると「すでに飽きている状態」ということです。



ここでいう「飽きる」という状態に至るまでには大きく分けて3つの状態があります。

最初は集中状態からスタートします。この段階では、きちんと物事に取り組めている状態です。

その次に、散漫状態に入ります。基本的には作業できていますが、たまにちがうことを考えたり、ちょっとよそ見をしたりするようになる状態です。

最後に中断状態になり、作業をやめてしまって、とうとう別のことをはじめてしまいます。

つまり、集中状態が短く、すぐに散漫状態や中断状態に陥りやすい人が「飽きっぽい人」ということになります。

②向き合い方
 向き合い方は、「すでに飽きている状態」から逆方向に考えていくと解決策が見えてきます。

・毎日小さな目標を立ててそれを達成するべく行動する。
・物事に取り組む前に目的を明確にして、常に意識する。
・興味を持った趣味にひたすら没頭する。
・物事に対する見方を変えてみる。

3、そもそも「三日坊主」は短所なのか?


実は長所と捉えられる
「物事に対する見方を変えてみる。」と上記の部分で書きました。

ここで、「三日坊主という性分は本当に短所なのか?」ということを考えてみていただきたいです。

「三日坊主の飽きっぽさ」を、「短所と長所は、表裏一体」の観点から考えてみましょう。

長所に言い換えると、

・ワーキングメモリ(作業記憶)能力が高い傾向にある。
目の前で起きたことを瞬時に記憶できる能力により、一つの体験から多くの学びを得られます。

・新しい「もの」・「こと」を発想して実行出来る。
軌道に乗ると興味を失い、次のテーマに興味が移っていきます。
飽き始めたら新たな「もの」・「こと」を探し始めるので、いつも面白さを追求しているとも言えます。

・興味のアンテナが広い傾向にある。
 飽きっぽくない人に比べて、飽きっぽい人はなんでも取り組もうとするため、様々なことに興味を持つことができます。

・的確な損切りができる決断の早さがある。
 軌道に乗るか乗らないかの判断に即決即断が求められる場合があります。
そのような場面に直面した時、早い段階で損切りの決断を行えるところが強みです。

まとめ


「飽きっぽさ」が本当は短所ではないということをおわかりいただけたかと思います。

「飽きっぽさ」を「長所」ととらえるか、「短所」ととらえるかは皆様それぞれに意見が分かれるかと思います。

この記事が、「長所」でもあり、「短所」でもある「三日坊主」の性分を再発見していただくきっかけになれば幸いです。



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