2020.6.4 子育て
身近な髪の毛に関する「ヘアドネーション」から、子どもと社会について学んでいこう
暑くなってきましたね。
コロナウイルスの自粛の件で、髪がなかなか切れていないという方も多いのではないでしょうか。
もし心機一転して、長い髪をバッサリと切りたいというお子さんやママさんがいましたら
「ヘアドネーション」を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ヘアドネーションという言葉を聞いた事ある方にも、無い方にも、
今回は、お子さんでも身近な髪の毛から支援ができる「ヘアドネーション」についてご紹介します。
※コロナウイルスの関係で、5/25~6/30の期間のみヘアドネーション受け入れ再開しています。その後の状況はホームページでご確認ください。※
「ヘアドネーション」とは、どんな人に役立つの?
小児脱毛や抗がん剤治療等で髪に悩みを抱えている未成年のお子さんです。
18歳以下の子ども達に完全無償で、メディカルウィッグを届けている日本で唯一のNPO法人の 「JHD&C(ジャーダック)」さんが「ヘアドネーション」を主に行っています。
なぜヘアドネーションから提供されるウィッグの受け手が18歳以下なのかというと、
*市販されているウィッグはほとんどが大人用である
*何十万と高額なものが多いが、頭の形が成長していく子どもにはすぐ合わなくなる
*人毛でないと、肌に不快感や負担がある
*見た目を気にする思春期などの子は、化繊素材等のウィッグの不自然さが気になる
という様々な要因が絡んでいるからです。
ジャーダックさんは、寄付された髪だけでウィッグを制作しています。
「ヘアドネーション」をするために必要な条件は?
ウィッグを希望しているお子さんは、ロングヘアに憧れている子が多いようで
現在は31センチ以上の寄付だけ再開しているのでご注意ください!
切る際は、31センチに加え、自分の髪の毛も残す必要がありますのでそこも含めて考えていただけると良いかなと思います。
私自身も伸ばしていますが、伸びるのが遅いタイプなので31センチまで伸びるのが待ち遠しいです。
大丈夫?と思うかもしれませんが、送る髪の毛は、カラーしても、髪をすいていても、くせ毛でも、白髪でもOKです。
しかし、髪を濡らすことはNGです(カビが発生してしまうため)
「ヘアドネーション」はどこでできるの?
ジャーダックさんのサイトで、「ヘアドネーション」に賛同しているサロンの紹介をしていますのでお近くのサロンがあるか探してみてください♪
ヘアドネーション賛同サロン
もし近くにサロンがない!と思っても大丈夫です。
行きつけのサロンでお願いするときは、ヘアドネーションの方法を美容師さんに呼んでもらって可能であれば切ることが出来ます。
「ヘアドネーション」ができない方でも支援が出来ます。
髪の毛の現物を寄付したくても出来ない方もいるかと思います。そんな方でも何か力になりたいと思われた場合の選択肢もご紹介したいと思います。
①ウィッグドネーション → 一般社団法人ウィッグドネーションDa-re
ウィッグを求めている子へ、自分の名前で贈り物をすることが出来ます。
前途の通り、約200万人のお子さんが脱毛症などの髪についての悩みを持っていて、ヘアドネーションをしても彼らに届くのは1年以上先だそうです。
タダでできる訳ではないですが、ずっとウィッグがほしくても順番待ちをし続けている子へいち早く届けることが出来ます。
このサイトは、脱毛症の娘さんのママが立ち上げたもので、強い思いを感じられますのでぜひ知るだけでもおススメしたいです!!
② ヘアドネーションシャンプー → ジャーダックさんサイトより
こちらはシャンプーの売上金をジャーダックのウィッグ制作費用に充てることのできる寄付です。
こちらのシャンプーは、精油などの天然素材を活かして、合成添加物等が使われていない頭皮にも優しいシャンプーです。
購入できるサロンさんは、こちら
こちらを運営するジャーダックさんの願いは、ヘアドネーションの活動が必要なくなることとおっしゃっています。
世間が、髪のない状態でも偏見や差別が起こらない状態である多様性を受け入れる社会になることを私も強く願っています。