2021.8.9 子育て
初めての夏休み!小学校一年生の夏休みを楽しく「学習」「趣味」「お手伝い」に活用してみよう
長引いているコロナ禍や異常とも思える猛暑など、今まで以上に先の見えない時代を私たちは生きています。
そのような先の見えない世の中で、小学1年生の夏休みは一生に一度しかありません。
そう考えると、有意義に過ごしてほしいという気持ちが出る方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事では、小学一年生で「学校のまだ宿題が少ないから、もう少し何かできることをしたい」と思われている親御さんに向けて
夏休みの活用方法を「学習」「趣味」「お手伝い」という側面からご紹介します。
夏休みで、活用できる時間はおよそ「640時間」
夏休みは、単純計算で24時間×最長40日のおよそ960時間です。
さらに、ここから睡眠時間を除きますと
(24時間−8時間睡眠)×40日=640時間 となります。
時間にすると受ける印象が変わるのではないでしょうか?
もちろん、家族との時間、食事の時間なども含まれていますが
640時間にわたって、学校のカリキュラムを気にすることなく自由に学べるというのは、非常に贅沢な時間とも言えますね。
640時間を何のために生かすか?
実稼働640時間の夏休みを、あなたのお子さんならどうやって過ごしますか?
長いお休みでできることは大きく分けて3つです。
①学習
640時間もあれば、学校の学習を復習するまとまった時間が取れますね。
苦手科目を復習することで、克服することができるかもしれません。
得意科目であっても、振り返ってみることで理解が深まり、新たな発見があるかもしれません。
また、復習だけでなく国語、算数、理科、社会、どの教科でも好きな科目や得意な科目は、教科書や資料集を先取りで学ぶということに時間を使うことも出来ます。
②趣味
今や早期教育ブームの時代なので、小学校一年生の段階ですでに、何らかのお稽古で日々の生活が忙しいというお子さんも少なからずいらっしゃるかと思います。
忙しさに振り回されて、心穏やかに過ごす時間が少なければ、休息のためのお休みという意味がなくなってしまいます。
子ども自身が、好きなことに没頭できる時間もあると、いざ二学期が始まったときに再び良いスタートを切ることが出来ます。
③お手伝い
小学校一年生の夏休みは、小学校に上がって初めての夏休みです。
フルタイムで働くママさんパパさんにとっては、子どもたちの家事能力の経験値を増やすとともに、一日も早く子どもたちが家事を覚えてくれることが何よりもありがたいことです。
帝京大学教育学部教授で、初等教育を専門とする勝田映子さんによると、「子どものお手伝いは社会参画の第一歩」という位置づけとされています。
家族というチームの一員として役立っているという実感は、子どもの自己肯定感を育む上で非常に大切です。
また、「助け合い」の精神を最初に学びとれる場所が家庭であり、自分が出来ることを見つける場所としての家庭の機能も期待できます。
「学習」「趣味」「お手伝い」のポイント
学習、趣味、お手伝いの3つに対して「やったらいいことはわかっている」という声もあるかと思います。
しかし、夏休みは自由ですのでお子さんも親御さんも、「楽しい!」の気持ちを共有するということも大切だと思っています。
そこでちょっとした工夫で楽しさを感じられるようなポイントもご紹介します。
①学習面でのポイント
上記でご紹介した通り、学校の勉強面での苦手科目の遅れを取り戻したり、得意科目を伸ばしたりということもできますが、
やはりやらされている気持ちよりも「楽しさ」を感じてもらうには
学校の学習だけでなく、お子さんの「知りたい!」という好奇心・探求心のおもむくままに学ばせることも重要です。
これが、「学習」に対する苦手意識の克服にも繋がることもあります。
例えば、子どもと「実はどんなことがしてみたかったか」などの対話する時間を作り、学校の宿題以外の何かを「一日15分」だけする時間を取ってみるのもよいかと思います。
このように一緒にスケジュールを決めてみる経験は、今後自分で学習を進めていけるための頼もしいツールになるでしょう。
子どもが興味を持てる内容ならば、
・1学年上の気になる学習内容を学ぶ
・大好きな虫や魚、鳥などのスケッチを一日一つ行う
など学習の対象は、なんでも良いです。
「経験値を得られることすべてが学習の対象」と考え、夏休みを学ぶことに楽しさを感じてもらう期間にしてみても良いですよね。
「勉強しなさい!!」と言うと、ママさんたちの気持ちも沈んでしまうかもしれませんよね。
初めての夏休み、学ぶことが嫌になってしまわないよう、少し「勉強しなさい」というのをやめてみて
お子さんも親御さんも「楽しい!」と思える気持ちを優先し、
「それが終わったら〇分だけ学校の勉強をして、生かせる所を探してみよう」という学習方法もおススメです。
②趣味のポイント
例えば
・プラモデル制作
・イラストを描いてみる
などのような時間をかけて完成度を高めていく趣味は、学期中は思ったように時間が割けないものです。
夏休みの宿題に取り組んで提出できるようであれば、それ以外の時間は、何に時間を使っても良いのです。
見たかった番組の録画が溜まっている、読みたかった雑誌が溜まっている、学期中にできなかったことに思いっきり取り組むための時間としても活用できます。
③お手伝い優先
お子さんにもいつかの時点で、自分で働き、自分で稼いだお金で生活をしていく日が必ず訪れます。
一番簡単な「働き方」の伝え方が、「お手伝い」を通して子どもに伝えることです。
大人にとっては些細なことでも、「猫の手も借りたいくらい」忙しいときには手伝ってもらえると非常にありがたいものです。
とくに家庭生活においては、ちょっとした雑巾がけから、ゴミ出しに至るまでありとあらゆる家事があります。
それらのうちから一つ一つ小学校一年生の子どもでも出来るようなサイズの仕事として「切り出す」ことによって、「人のために何かをすることで感謝されたり、対価をいただけたりする」ということを学ぶことが出来ます。
お手伝いをすることで、お小遣いが稼げたり、あるいは、ゲームで遊べる時間が増えるなどのような子どもにとってうれしいメリットを話し合って用意することも大切です。
この夏、大切なことは良い習慣を作ること
小学校生活が始まる時には「これから先6年間通うのだな」という気持ちになりますが、小学校6年生の段階で振り返ってみると「あっという間の6年だった」というような気持ちになるものです。
小学校低学年のうちに、しっかりとした生活習慣や、学習の習慣を体得しておくことで、後々の人生に非常に大きな好影響がもたらされます。
将来の長きにわたって生きていく中では、良い習慣をいかにたくさん身につけるかということに、その人の生活の質が関わってきます。
つまり、大切なことは、「良い習慣を作ること」という、この一点に尽きるということです。
一度しかない人生を、楽しく、有意義に生き抜くためにも小学校一年生の夏は、人生における重要な節目です。
まとめ
始めるときは「これから40日お休みだー!」と思っていても、終わってしまうと「あっという間だったな」と思うのが夏休みです。
夏休みが楽しい思い出の日々になり、そしてお子様の健やかな成長の糧の一つになると良いですね。