とびひって??~夏にかかりやすい感染症~

2018.7.14 健康・美容

とびひって??~夏にかかりやすい感染症~

#健康

珍しく肩こりのtomoちゃんです。
今回はもうすぐ多くなってくる病気、とびひです。

とびひのあれこれ
とびひって?
正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
かきむしった手を介して、水ぶくれ(水疱(すいほう))があっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。
7月~8月にかけて多くなってきます。

症状は?
とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん))とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん))の2種類があり、それぞれの特徴は次のとおりです。
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリア機能が低下しており、とびひにかかりやすいので注意しましょう。

水疱性膿痂疹
皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿をもつようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。
かゆみがあり、そこを掻いた手で体の他の部分を触ると、症状が体のあちこちに広がってしまいます。
とびひの多くはこのタイプで、黄色ブドウ球菌が原因です。

痂皮性膿痂疹
皮膚の一部に膿をもった水ぶくれ(膿疱(のうほう))ができ、厚いかさぶたになります。
炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。

かかってしまったら…
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。
気になる症状があれば、早めに皮膚科や小児科を受診しましょう。

主に抗菌薬を使います。また、必要に応じてかゆみを抑えるお薬なども使われます。
もらったお薬は最後まで飲み切りましょう。
また、とびひの治療後に体の調子が回復しない場合は再度受診しましょう。

気をつける点は、

・患部を掻いたり、いじったりしない
・皮膚を清潔に保つ
・タオルや衣類は共用しない

などです。

予防法は?
とびひは、虫さされや汗疹を掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。

予防には、

・日頃から皮膚を清潔に保つ
・鼻をいじらない(鼻の中にとびひの原因となる細菌がいるため)

などが効果的です。

どんな病気でも早めに受診するのが一番の完治への近道ですね。

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