2019.5.14 健康・美容
あれ!便の色が黒いのはどんな意味…?便の色が体調を知るのに良い理由
「便は健康のバロメーター」というのはよく知られている話かもしれませんが
自分や子どもの便の色を見て体調の異変にいち早く気づくことができたらいいですよね。
また子どもの便がいつもと違う色だと病院に行った方がいいのかな、
と不安に襲われる時もあると思うので
今回は便の色について書いていきたいと思います。
そもそも「健康な便」の色と形ってどんなの?
これもご存知の方も多いと思いますが、理想的な便は以下の状態です。
【大人】
「色」…黄褐色(黄色~茶色の間くらい)
「形」…バナナ型で強く力まなくても出る
・一回1~3本出る
・一日1~3回出る
【赤ちゃん】 大人と赤ちゃんの色には違いがありますので色が違っても驚かなくて大丈夫です。
「色」…明るめの黄色(それが酸化して緑色になっても問題ない!)
形はオムツなどをしているので分かりにくいと思いますが、水っぽいです。
赤ちゃんの便については詳しくまとめているサイトがありましたので、
ご参照ください!→こちら
色別の体の状態
(出典:https://medibito.net/kenmin/goodpractice/%E4%BE%BF%E3%81%AE%E8%89%B2)
少し注意が必要な場合は「★」で示しています。
明るめの黄色
体の状態・原因
・下痢
・牛乳の飲みすぎ
・薬の影響(下剤など)
・栄養分が消化しきれていない(脂っぽい便の場合)
→★脂肪便(脂っぽい便)なら、写真を撮って消化器内科か内科での受診をお勧めします。
こげ茶(濃褐色)
体の状態・原因
・便秘
・肉料理やココア、チョコレートを多めに摂取した時
(少し薄めの茶褐色の場合は…「暴飲暴食」が原因と考えられます。)
→腸のためにも、刺激物であるチョコレートやお肉は控えても良さそう。
緑色
体の状態・原因
・暴飲暴食
・胃腸炎
・青汁や野菜を多めに摂取した時
・薬の影響(葉緑素が含まれているものなど)
赤ちゃんの場合は母乳や牛乳の影響で胆汁が酸化して、緑になる場合がありますが生理的なものなので大きな問題ではありません(ママさんが感覚的におかしいと思ったら病院へ)
黒色
体の状態・原因
・消化管の出血(出血量が多いと黒い便が2~3日続くことも)
・イカ墨料理などを多めに摂取した時
・薬の影響(鉄剤など)
・腸の悪玉菌が多すぎる(糖質・脂質の食べ過ぎなど)
→★タール便とも言われます。これが出たら、消化器内科などでの受診を強くお勧めします。
「胃ガン」「大腸ガン」「胃潰瘍」「胃炎」「腸炎」などの可能性もあります。
血や鉄分の酸化によって黒色になるため体内のどこかが出血している可能性もあります。
赤色
体の状態・原因
・肛門に近い所で出血が起こっている
・腸重積(赤黒いゼリー状)
・食中毒、赤痢、潰瘍性大腸炎(水状の場合)
・大腸ガン(柔らかい便、普通便の場合)
・痔
→★この色は、痔だとしても自己判断はせず病院受診をお勧めします。
特にいちごジャム状の便だった場合は、すぐに病院受診を!
白色
体の状態・原因
・肝臓ガン、肝機能障害
・胆のう炎、胆石症
・先天性胆道閉鎖症(赤ちゃんの場合)
・ロタウイルスなどの胃腸炎(5歳未満の子供に多い)
・脂っこい物や乳製品を多く摂取した時
・バリウムの摂取
→★白い便が続く場合は、病院での受診を強くお勧めします。
肝臓から出る「胆汁」が便を茶色などにしていますが、その働きが弱ると白いまま出てしまいます。
→★米のとぎ汁色だった場合は、コレラ菌の疑いもあります。
形別の体の状態
ウサギの便の形
・腸が緊張状態
・過敏性腸症候群(ストレス性)
→ストレスの原因と思われる部分を知り、和らげられるとよさそう。
栗の形
・便秘
→水分が少ない便なので、水分や食物繊維を多く含むキノコや海藻そして、乳酸菌を取ると良さそう。
ペースト状(軟便)
・消化不良
→消化不良の原因となる脂肪分の多い食事は控えましょう。
(続く場合は病院へ)
水状
・下痢
・お腹の冷え
・暴飲暴食
→急な下痢や一時的な場合は、安静にしていましょう。
長期間続いたり、便秘と下痢が繰り返す場合は病院へ
汚い!と思われたり、便なんて見ないわ!と言われる方もいらっしゃると思いますが、
「観便」は自分の健康状態を知る上でも重要なポイントになるので、
見る癖をつけてみると良いでしょう(^ ^