「自分も相手も大切にするコミュニケーション」に繋がる「アサーション」についてのお話。

2020.4.29 子育て

「自分も相手も大切にするコミュニケーション」に繋がる「アサーション」についてのお話。

#知育#教育#夫婦

 一つ前の私の記事「家族につい強い口調になってしまうママさんへ いい関係を保つのに知っておきたいポイント」で触れた「自分も相手も大事にするコミュニケーション」についてご紹介します。

「自分も相手も大事にするコミュニケーション」を達成するうえで大いに活用したいのが、

「アサーション(アサーティヴ・コミュニケーション)」

というコミュニケーション・スキル(自己表現の方法)です。



「アサーション」って、そもそもどういう自己表現の方法なの?



アサーションは、もともとカウンセリングに関連した技法のひとつとして1950年代のアメリカで発祥しました。

たとえば、

「人と違う自分の意見や気持ちを伝えるのが苦手」

あるいは、

「自分の意見を通すために、人の気持ちに配慮できていない」

といった相手や自分に対して心のもやもや感(葛藤)を伴うような自己表現は、

「相手の気持ち」と「自分の気持ち」のどちらかを大切にしていない自己表現だと言えます。


「アサーション」による自己表現は、どういう時に役立つのか?



アサーションの考え方の下では、「心のもやもや感(葛藤)を伴うこともあり得ること」だと考えます。

たとえば、日常生活の中で発生しそうな場面としては、

「これからとても大事な話をしたいのに、スマホを見ながら話を進める夫(あるいは妻、子ども、彼女、彼氏)」

に対して、

「スマホを見ながら話を進められるのは不快だ」

という自分の気持ちに向き合うことなく話を進めるというのは、自分の気持ちを大切にしていないことになります。

こういう時に、

「いつも言ってることだけど、スマホ見ながら話をするのやめてって言ってるでしょ!?」

と勢いに任せて言い放ってしまうと、最悪のケースでは、「第○×回 口喧嘩勃発」しますよね(苦笑)。

しかし、

「私は今からあなたと大切な話をしたいから、スマホを一旦机に置いて話をしてくれると嬉しいな。」

という表現に変えてみると、随分とマイルドな感じの気持ちの伝え方に聞こえませんか?

アサーションを用いた自己表現は、このような場面だけでなく生活のあらゆる場面で活用できます。

アサーションが目指すところは、もめ事を無くすことではなく、気持ちよく解決する方法となるところです。

まとめ



老若男女に関係なく、自分の意思も他者の意思も等しく価値があるものです

まずは、ご家族との間での自己表現について見直してみるのもいいかもしれませんね。

この記事が、そのきっかけになれば幸いです。

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