2021.5.26 子育て
梅雨はなぜ「梅」雨なのか?「梅」の字を使う理由
いよいよ梅雨入りしました。
ところで、梅雨はなぜ「梅」の漢字を使うのでしょうか?
この記事では、「梅雨入り」、「梅雨空け」という季節感の表現を子どもに分かりやすく伝えたいママさん、パパさんにご説明します。
1、 梅雨とは?
梅雨とは、気象庁の定義によると「春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」です。
2、「梅」雨という漢字を使う理由
「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は、古くさかのぼると中国にあるといわれています。
中国の揚子江周辺では、雨期が梅の実が熟す頃と重なります。
そのことに由来して「梅」の字を使うようになったとされています。
最初に中国から伝わったときには「梅雨(つゆ)」ではなく、「梅雨(ばいう)」として伝わったそうです。
他にも、時期としても湿度が高く「カビが生えやすい」ことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれるようになったという説もあります。
この説では黴(かび)が同じ読みである「梅」を使った「ばいう」に転じたと言われています。
3、「梅雨」の読みについて
先述した内容の続きになるのですが、中国から伝わったときには、「ばいう」だった読みは、江戸時代頃から「つゆ」と呼ばれるようになりました。
理由としては、「露(つゆ)」に由来するという説と、梅の実が潰れる(つぶれる)頃を「潰ゆ(つゆ)」と呼んだという説の二つがあります。
梅雨の表記方法の由来には諸説あるのですが、どれが確証度の高い説なのかは定かではありません。
4、地方ごとの別名
実は、日本国内でも地方ごとに別名があります。
たとえば、
鹿児島県奄美群島では、梅雨のことを「ながし」と呼びます。
また、同じく鹿児島県でも喜界島での別名は「なーみっさ」です。
場所は変わって、沖縄では、梅雨が二十四節気の考え方の影響を受けた呼び方があります。
それは、「小満(しょうまん)」から「芒種(ぼうしゅ)」にかけての時期の季節現象であることから、
「小満芒種(スーマンボースー)」
「芒種雨(ボースーアミ)」
という別名で呼ばれます。
ママさん、パパさんは、将来的に、鹿児島県や沖縄県にお仕事やプライベートで行く機会があるかもしれません。
覚えておくとお得な豆知識です。
まとめ
今回の記事では、「梅雨」という単語の中に「梅」の字が含まれている理由についてご説明しました。
この梅雨の意味などを通して、日本の文化などを知るきっかけになれましたら幸いです。