2021.7.29 料理
午後の紅茶にプリントされているあの女性は誰?
≪はじめに≫
今回はほかの人と違った視点で紅茶を楽しむことができるエピソードを
みなさんにお届けします。
日本にも紅茶を手軽に楽しむための工夫がたくさんあり
今ではたくさんの飲料メーカーが紅茶を商品化していますが
その飲料メーカーのひとつにKIRINが挙がることも
多いのではないでしょうか?
KIRINの大ヒット商品のひとつに《午後の紅茶》があるのが
理由のひとつかもしれませんね。
今回はそんな誰もが一度は目にしたことがある
あの≪午後の紅茶≫にプリントされている女性についてのお話です。
≪あの女性の正体とは!?≫
実は午後の紅茶にプリントされているあの人物は
ヴィクトリア女王の側近として実在した
アンナ・マリア・ラッセルという女性です。
そして彼女こそがアフタヌーンティーの発案者でもあります。
※アフタヌーンティーとはイギリスではじまった
晩餐前の小腹を満たすために設けられた時間のこと。
≪アフタヌーンティーは秘密だった?≫
アフタヌーンティーが誕生するきっかけとなった19世紀当時、
上流階級の人々の食事は朝晩の2回のみで
晩餐はパーティーだったため、20時になることもあったとか。
そしてお昼ご飯は干し肉、チーズ、フルーツなどのとても軽い食事でした。
そこで、空腹に悩んだアンナは15時から17時の間にみんなに隠れて
紅茶と一緒にサンドウィッチなどを食べるようになります。
実はこの秘密の食事こそがアフタヌーンティーの始まりなのです。
≪ヴィクトリア女王も気に入ったアフタヌーンティー≫
やがてアンナの秘密のアフタヌーンティーは周りの人々にも浸透します。
そしてヴィクトリア女王も気に入るようになり
英国の新しい紅茶習慣としてアフタヌーンティーが広まっていきました。
≪そんな彼女に敬意を表して…≫
KIRINは《日本にも紅茶の本場英国の習慣を根付かせたい》という思いから
アフタヌーンティーを和訳した午後の紅茶を商品名として登録、
パッケージには彼女の肖像画をプリントしたのです。
≪最後に≫
いかがでしたか?
誰もが知る《午後の紅茶》に隠された思いと
知られざる女性の悩みから誕生した《アフタヌーンティー≫の関係性を
はじめて知ったという人も多いのではないでしょうか?
このエピソードを知ったあとに飲む紅茶はいつもより少し違うかも…?
ぜひ《午後の紅茶》だけでなく紅茶を飲むときには
今回のエピソードを思い出してみてくださいね。