「笑顔」の”効用”とその作り方

はじめに

心が弱っていた時、私は、自分を大切にする方法として、週に一度「自分のやりたかったことをする」という実践をしていました。

そこで前から行きたかったカフェに行くことにしました。外へ出るにも勇気がいる時期だったので、人がたくさんいる所に行くのが不安でした。

店に入ると人がたくさんいて、レジの順番が近づくにつれ緊張していきました。
いざ自分の番となったときでした。「いらっしゃいませ、こんにちは！！」ととても明るく、素敵な笑顔の店員が目の前に輝いて立っていました。

不思議と私の緊張は解けて、逆に元気が出てきました。この状況に私はあっけにとられ、次第に落ち着いてくると、『私もこの人のようになりたい！』と心の内側で強く思いました。

『笑顔』で人を変えられるということを学んだのです。

子育て中のママさんも誰しも心が弱ってしまう時もあるかと思いますが、そこで感じた笑顔の効用についてお伝えさせていただきます。

笑顔トレーニング

まずお伝えさせていただきたいのは、素敵な笑顔になる方法です。いくつかあるのでその一部をご紹介させていただきます。

一番お気に入りの方法は、音楽に合わせて笑顔と微笑みを交互に繰り返すトレーニングです。音楽にはリズムがあるのですが、そのリズムに合わせて、ぎゅっと笑顔にしてそれからほんの少し目元が笑っているような感じの微笑にし、これを繰り返します。

最初は、ちょこっと大変かもしれませんが終わると顔が軽くなったように感じ、表情がイキイキとしてきます。

二つ目の方法は、割り箸を歯と歯に挟んで笑顔キープをします。そのまま動画を見るなど、何か他の作業をしてもいいです。コツは、目元も笑う事です。目じりをちょっと下げる感じです。
そんなに長く続けなくても数分でOK。これも先ほどのトレーニング同様、顔が軟らかくなったように感じます。

他にも、方法はたくさんあります。笑顔になれる動画を見る、鏡を見たらニコッとするなどですが、色々と自己流の方法を見つけても面白いと思います。

笑顔の効用

笑顔トレーニングを続けていくと、顔が柔らかくなってきてニコッとするのが楽になってきます。人に対してニコッとしていると、慣れて来た時には人が視界に入っただけで勝手にニコッとなります。

そこで笑顔の効用１です。
それは人との関係が円滑になってくるという事です。人に対して笑顔を向け続けていると、笑顔が返ってきたり、相手の顔がリラックスしてきたりすることがよくあります。

そして、簡単な雑談をすることができたり、親しくなれたりすることもあります。
私が一番素敵だなって思うのは、あったかい心になれるという事です。同じ時間を過ごすなら少しでも心が喜ぶ時間にしたいと思うからです。

次は笑顔の効用２です。それは、声がはっきりしてきて自信がつくこと。私は今まで喉の奥が詰まったようなしゃべり方をよくしていました。自信がなかったので、気持ちも前向きになれずにブレーキがかかったまましゃべっていたような感じでした。

ところがあるとき声がはっきり出るように変わってきたんです。これは思わぬ報酬でした。自分がとても気にしていたことでもあったので、声がはっきり出たときは喜びでした。

笑顔の効用３は、人と向き合うことができるという事です。私は人と正面を向いて相手の顔を見てしゃべるのがとても苦手でした。

どうしてかわからないのですが、感覚的に怖くなり顔がこわばってしまうことがよくありました。けれども、笑顔を続けていくと何故か不安がなくなってくるんです。相手とも目を見てしゃべることができるようになりました。

笑顔の効用を話してきましたが他にも、人といることが楽しくなり、苦手な方とも話すことができ仲良くなることもできました。そして一番の”効用”は自分に自信が付いたことです。

終わりに

細かく挙げれば沢山のエピソードがありますが、全体的に生活の質が向上したように感じます。私の場合、人が苦手だったので”笑顔によって”人生が変わったと言っても過言ではありません。

笑顔の効用としてお話はしていますが、実は『人に笑顔を届けたい』という思いが私の原動力でした。

鬱々として悩んでいたときは、何をしてもどうやってもつらい気持ちがなくなりませんでした。しかしカフェの店員さんは一瞬にして私の暗い気持ちを吹き飛ばし、明るい元気な気持ちへと変えてくれました。

その店員さんの姿に感銘を受け、憧れました。もしそういう人になれたら素敵ではありませんか？人の人生を少しでも明るいものに変えられるなんて素敵だと思います。

周りを見ると、素敵な笑顔の方はたくさんいます。私も、地道にそういう『素敵な笑顔の人』になれるように心がけていこうと思っています。

皆さまが少しでも笑顔になりますように。