2018.7.13 健康・美容
忍び寄るアデノウイルスの脅威!!アデノウイルスについて知ろう! 〈後編〉
tomoちゃんです!アデノウイルス、後編です!!
ウイルスについて知ることは病気に打ち勝つためにもなるので、頭の片隅に入れておいてください。
アデノウイルスについて知ろう!
重症化のサイン
アデノウイルスは重症化してしまうと、肺炎や脳症などの重い合併症が起こる危険性があります。また、小さい子どもは他の病気でも同様の症状を起こしやすく、対処の遅れが重症化へつながることもあります。
体調不良が続いたときに以下の症状が見られたら早急に病院を受診しましょう。
・高熱が続いている
・けいれんが5分~10分以上続く
・嘔吐を繰り返す
・水分が取れない
・呼吸障害
・ぐったりしている
感染経路と予防
アデノウイルスの感染経路は三つです。
・飛沫感染…感染者の咳やくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込む
・接触感染…感染している人の皮膚や粘膜、汚染された物に触る
・糞口感染…汚染された食物や感染者の便に触った手を介して口に入る
感染した子どもの咳・くしゃみ・唾液や目やになどを介して人から人へ移ります。
アデノウイルスは感染力が強く、ドアノブなどに付着しても10日以上も感染力を持つほど非常に強いウイルスです。集団行動が多い幼稚園や小学校では感染が広がる速度も速くなります。
予防策は、
・うがい
・石鹸での手洗い
・タオルの供用を避ける
などです。
感染したら…
アデノウイルスに有効な抗ウイルス薬はいまだ開発されていません。
アデノウイルスが検出された場合、基本的には症状に合せた以下のような対症療法が行われます。
・高熱…必要であれば解熱剤を使用。4〜7日ほど続く。
・咽頭炎…のどの炎症を押さえる抗炎症剤を使用。3〜7日ほど続く。
・結膜炎…目薬など眼科医による治療を併用。7〜10日ほど続く。
・脱水症、食欲低下…点滴治療
また、免疫力が低下することで起こる二次感染を防ぐために、抗生物質が処方されることもあります。
これらの対症療法と合わせて自宅で安静にしながら栄養と休養をとり、自然治癒を待ちます。
高熱・咽頭炎・結膜炎も比較的症状が続くケースが多く見られます。
すべての症状が完治するまでは発症から約1〜2週間ほどかかるため、他人への感染を広げないためにも無理をせず自宅で安静にしながら回復を待ちましょう。
自宅でのケアのポイント
自宅でのケアでは、安静にして体を休ませ、栄養をしっかりとって免疫力を高めて自然治癒を早めることを心がけます。
また、アデノウイルスの治療期間は1〜2週間と継続するため、治療の最中に兄弟やお母さん、お父さんへと家族間での感染を広げない対策も必要です。
・水分はこまめに与え、脱水症状に注意する
・酸っぱい物や塩辛いものはのどにしみるため避ける
・うどんやおかゆなど、消化とのどごしのよい食事をとる
・熱が高い時はこまめに着替えさせる
・目やにはぬれたガーゼでふき取ってあげる
・お風呂は熱が下がってからにし、入る順番も最後にする
・帰宅時、トイレの後の手洗いを徹底する
なるべく早め早めの対処ができるように、お子さんに常に気を配れるようにしたいですね。