2020.6.2 子育て
指を動かすことが脳トレに! 上手に楽しく未来を切り開こう
「子どもには器用になってほしいな」と考えるママさんは多いのではないでしょうか。
実際に手先の器用さは、知能の発達に大きく影響しています。そして器用であることは、その後の未来にも影響を与える大きな財産となるのです。
子育て中のママさんに、今回は手先が器用であることのメリットや、その方法についてご紹介します。
指先と脳の関係
手指をコントロールする大脳の領域は全体の約3割を占めています。
そのため、指を動かすことで脳の幅広い領域を刺激することができます。
このことから、指は“第二の脳”と呼ばれているのです。大脳が刺激を受けると、運動能力、記憶力、思考力、コミュニケーション能力が高まると言われます。脳の神経細胞は3歳までに60~80%が出来上がるので、できればそれまでにたくさん手先を使って器用にしておきたいですね。
手先が器用であるメリット
◎集中力が身につく
文字を書く・消す、ハサミを使う工作や色塗りといった作業がスムーズにできれば、勉強や作業に集中して取り組むことができます。
◎想像力が鍛えられる
器用ならば、ハサミを上手に使ったり、のりをはみ出さずに塗れたりします。すると自分の思った通りのものを作り出せるので、想像力が鍛えられます。
◎自信がつく
集中力や想像力がある器用な子どもは、不器用な子よりも一歩進んだ学びを体験できます。これは子どもにとって学ぶ楽しさを感じられるものであり、自信にもつながっていきます。この自信が未来を切り開く力になるのです。
手先を器用にするには
手先を器用にするためには、小さな頃から手をよく動かすことが効果的です。お箸を使う、ボタンを留める、小さいものをつかむなどの普段の生活の中で自然に鍛えることができます。ここでは子どもが楽しめる指先を使った遊びを紹介します。
*手積み木・ブロック
つかむ・放す・重ねるといった動きができるようになったら、丸や四角、三角などの様々な形や大きさのものを取り入れるなど、年齢や発達段階に応じて選んでみましょう。積み木やブロックは手先の発達だけでなく、想像力や集中力の向上も期待できます。
*パズル
ピースをとる・ひっくり返す・はめるなど手先を細かく動かす動きが満載です。
*お絵かき
クレヨンをつかむ・にぎる・紙を押さえて線を描く、形を描くなど、たくさんの手先の動作があります。
*折り紙
折り紙は複数の指を動かさないといけません。また出来上がりのイメージをもち、そこへ到達するための計画を立てて、手順を記憶して実行するので計画性や記憶力が向上します。
*あやとり
指にかけたり、はずしたりと難しいものを作るほど指先の複雑な動きを必要とします。これも折り紙と同じく計画性や記憶力の向上につながります。また、何人かで遊ぶこともできるのでコミュニケーション能力が身につきます。
いかがでしたでしょうか。
手先を使うことは脳を使うことになるので、生活や遊びのなかに意識的に取り入れることが大切です。無理にさせるのではなく、お子さんが「楽しい!」と思ったことを、たくさんやらせてあげてください。