ニュース番組を活用して子どもの語彙力を鍛える方法について

2021.9.27 子育て

ニュース番組を活用して子どもの語彙力を鍛える方法について

#教育

肯定的でも否定的でも「テレビ離れ」についての議論が盛んです。

皆様の中には「ニュースはスマホで定期的に確認しているから良い」と考えている方も多いかもしれません。



しかし、テレビのニュース番組を見ることから得られる学びもあります。

今回は、ニュース番組を活用した子供の語彙力の鍛え方についてご紹介いたします。



1. ニュース番組を見て得られる学び4選



この記事を読んでくださっている方に、試しに早速やってみていただきたいことがあります。

それは、お子さんと一緒に今晩のニュース番組を見て頂くことです。

ニュース番組を見ることで、3つの学びを得ることができます。

①ほかの人の意見を知る

ニュース番組では、誰かしら街頭インタビューに答えていることがあると思います。

その話しぶりをみて「この人の受け答えの仕方は、スマートだな」と思ったり、

「この人は、こういう考え方なのか」などと、いろいろと思うところがあるはずです。

街頭インタビューでは、非常に低い確率で「知り合いがインタビューを受けている場合」を除いて、

口を開くまで、どういうことを考えているか全くわからない他者が受け答えしています。

そのときの様子が観られるのが、街頭インタビューの取材場面の良さです。

②物事の本質を考える力をつける

たとえば、近頃の政治の話で言うと「自民党総裁選の結果次第で、日本初の女性首相が誕生するかもしれない」という状況がありましたね。

最終的には岸田氏が新総裁に決まりましたが、日本政治史上初で女性首相になる可能性があったことで、このニュースに対する世間の関心は非常に高かったと思います。

あくまでも一例ですが、ぜひともお子さんに「このニュースに関して、どう思う?」といったことを尋ねてみてください。


その中で「なぜ世の中がこのような仕組みで動いているのか?」という本質を読み取る力が今後の社会生活では求められます。

一つ一つ歴史の節目になりそうなニュースを見かけたら、お子さんにインタビューするつもりで意見を求めてみるのも面白いかと思います!

③話題の引き出しを増やす

時事ネタは、内容によっては、新聞やスマホによる文字情報よりもニュース番組を観た方が理解がしやすかったりすることがあります。

映像があると理解しやすいというお子さんもいらっしゃるかと思いますので、

テレビに慣れていないお子さんとでしたら、1つだけニュースを見て、そのことを話すだけでも会話の種になります。

また、親御さんと話したという記憶から遠く感じたニュースの出来事も「自分事」だと
捉えられるようになってくることも期待できますね。


④語彙も増やすことができる

ニュース番組も時間帯によっても、放送局によってもいくつかありますよね。

同じニュースでも別の表現の仕方をしていることもあり、こういう表現方法もあるのか、という視点で見ると語彙力を増やすことにもつながります。

「語彙力の強化」と「世の中の流れを知る」ことに対してニュース番組もぜひ役立ててみてください。

2. 話し方のヒントはアナウンサーに学ぼう



①聞いて心地よい会話の早さ

人が聴きやすいと感じる話す速度は、1分間に約300字程度といわれています。

感覚的には、原稿用紙一枚分近い文字量を一分かけてゆっくり読むイメージです。

声のトーンとしては、男性女性ともに少しトーンを落とした感じで、深みのある声を出すと良いと言われています。

というのも、人間は深みのある声に惹かれる傾向にあるからです。

②正しいアクセント
NHKのアナウンサーの発音は、標準語発音と言われています。

「僕(私)の話し方って訛ってる?」と思ったときには、

NHKのアナウンサーの発音を参考にすれば正しいアクセントが身につきます。
 
もちろんNHKのアナウンサーの発音だけでなく、聴いていてどことなく心地良く感じる方の話し方をまねていけば、自然と美しい言葉遣いが身に付いていくことと思います。


まとめ



いかがでしたか?

語彙を自然と増やすチャンスも教材も日常生活の中にはあります。

ニュース番組を一緒に観ながら、「このニュースについてどう思う?」と話しながら

親子で楽しく語彙力を増やすきっかけの一つになれば幸いです。

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