2018.10.11 妊娠・出産
保存版!妊娠中期に知っておきたいこと
この間病院で、小さいお子さん3人を上手にあやしながら順番を待っているお母さんがいらっしゃいました。
母は強し、ですね。
今回は妊娠中期のお母さんと、赤ちゃんの様子、この時期のポイントを紹介します。
◆◇妊娠中期のお母さんと赤ちゃん◇◆
◆お母さんの変化の目安◆
・5か月
子宮が大人の頭サイズになり、お腹のふくらみが目立つくらいになってきます。
母乳の準備として、乳腺から黄色い分泌液が出ることもあります。
早ければ胎動を感じられる人もいます。
このころから乳腺が発達してくるので、今までのブラジャーがきつくなることがあります。
乳腺の発達を妨げないように、無理に押さえつけずに体に合ったマタニティブラジャーをつけるようにしましょう。
・6か月
子宮が5か月のときより、ひと回り大きくなります。
ほとんどの人が胎動を感じられるようになります。
お腹がせり出てくるので体の重心がずれ、腰や足を痛めることがあります。
足がつったときは、つった足の親指を持ち、手前に引くと痛みが和らぎます。
・7か月
お腹がおへそのあたりまでふくらみます。
お腹が膨らんだことと、ホルモンの影響によって骨盤の関節が緩み、腰痛がひどくなることがあります。
妊娠線とよばれる赤紫色の線が発生することがあります。
出産後も白く残るので、残るのが嫌な人は前もって妊娠線予防クリームやオイルで予防しましょう。
このころから仰向けに寝るのが難しくなってきます。
仰向けで眠りにくい場合はシムス体位で寝るのをおすすめします。
左側を下にして横になり、下になっている左足はまっすぐのばし、右足を曲げ、曲げた膝をベッドに置き、お腹に負担がかからない程度にうつ伏せ気味に寝る方法です。
◆赤ちゃんの変化の目安◆
・5か月
4頭身ぐらいの、バランスの取れた体形になります。
髪や爪が生え始め、皮下脂肪もつき始めます。
筋力も発達してきて、元気に動き回るようになります。
超音波検査で指しゃぶりをしている様子が見られることも。
お腹を優しくマッサージするなど、適度に刺激を与えてあげると、脳の発達に良いですよ。
・6か月
上下の瞼が離れて、顔立ちがはっきりしてくる頃です。
また、性別が判別できるようになってきます。
超音波検査で、全身が画面に映りきらなくなるほど体が大きくなってきます。
聴覚の発達が始まるのもこのころから。
赤ちゃんが動いたなと思ったら、ぜひ話しかけてあげてください。
・7か月
手足や胴が長くなってきます。
視覚や聴覚を脳に伝達する配線が出来上がります。
体全体の機能を扱えるようになり、羊水の中を自分で回転したりします。
この時点で逆子と言われる場合もありますが、出産までに頭位になる場合が多いので、まだ心配する必要はないです。
産後に慌てないように、そろそろ名前を考え始めてもいいですね。
◆妊娠中期のポイント◆
つわりがおさまり、食欲が出てくる時期です。
食事をバランスよく摂りましょう。
できれば適度に運動するようにしましょう。
お腹が大きくなるので、転倒には十分気をつけてください。
安定期ですが、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、感染症で切迫早産が発生する可能性はこの頃から出てくるので、油断せず、体調に十分注意しましょう。
新しい命を実感できる素敵な時期ですね。
ぜひ、お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。