2022.9.1 お出かけ
どこに行けば聴ける?『雅楽』のちょっとした豆知識
「雅楽」という言葉をどこかで聞いた方もいらっしゃるかと思います。
日本文化のもの、楽器を使う、神社とかで音が流れてくるもの?芸能人の方で雅楽をやっているという人が出ていた!など、色んなイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「雅楽」というのは、どういったものを指すのでしょうか?
歴史が好きな子どもとちょっと日本文化に触れてみたい、新しい体験を一緒にしてみたい、などと思っている方に向けて
この記事では、「雅楽がどこで聴けるのか?」という情報に加えて、ちょっとした豆知識をお伝えします。
目次
1.「雅楽」とは
①雅楽とは
日本雅楽會という団体のホームページの説明によると雅楽は
・1200年以上の歴史があること、
・日本の古典音楽であり、海外で世界の古典音楽としても高く評価されていること
が記されています。
雅楽は、楽器だけの演奏【管弦】・音楽とともに舞う【舞楽】・雅楽器の伴奏で歌う【歌謡】などの要素で成り立ち、皇室などの典礼や神社などの祭典(新嘗祭など)で行われています。
②雅楽の由来は?
もともとの雅楽のルーツは「日本古来の儀式音楽や舞踊」などと「中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞(飛鳥時代~平安時代初め)」が融合したところにあると言われています。
中国や朝鮮の文化が、隣国という地理的な位置関係にあったことにより日本に伝わったようです。
最終的に、平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽などを含めて、総称が「雅楽」となったと言われています。
2. どこに行けば聴けるのか
①最もわかりやすい場所は?
日本国内においては宮内庁楽部による演奏会が、文化団体や広く一般に公開するため,皇居内の楽部において毎年春秋2回演奏会を催されております。
この取り組みは、昭和31年からスタートしているようです。
秋季は新聞・ラジオ等により募集して一般からの参観申込者のために3日間,公開演奏しているようです。
また、地方公共団体等の要請により毎年2回程度,全国各地で地方公演を行っているようです。
そして、年1回程度,国立劇場において公演があります。
②伊勢神宮でも聴ける
さて、雅楽は、いにしえの日本(奈良時代や平安時代)には、宮廷や寺院、神社などの行事や儀式で盛んに演奏されてきたようです。
その後宮廷音楽へと発展を遂げ、現在は日本各地の神社やお寺のお祭りなどでも鑑賞することができます。
もっともわかりやすい例では、伊勢神宮の神楽祭というお祭りで、鑑賞する(聴く)ことができます。
毎年、春と秋の2回、それぞれ3日間行われるお祭りなので、伊勢神宮に詣でて「雅楽」を聴きに行ってみるのがおススメです。
雨天中止の催しなので、参加される際には、事前に天気予報の確認が重要です。
②もしかしたら近くのお寺でも聴けるかも?
日本の伝統音楽に、中国や朝鮮の文化の要素がミックスされて、昇華したものが、「雅楽」です。
したがって、必ずしも「お伊勢さんに行かなければ聴けない」というものではありません。
近所のお寺さんのお祭りについて調べてみる(参加してみる)と、もしかしたら雅楽を聴けるかもしれません。
一度、近くのお寺さんのお祭りに参加してみてはいかがでしょうか?
(コロナによって変更の可能性もありますので、最新情報をご確認の上、お出かけください)
3.「雅楽」のちょっとした豆知識
①もともとは「家元制」で支えられていた芸術
江戸元禄期頃まで遡ると、三方楽所の楽家(天王寺方、南都方、京都方)の三つの家筋に大別できます。
演奏の担当部分、舞の担当部分ごとに家筋が違ったようです。
それぞれの家に独特の家紋があったりもします。
丹念に調べてみると、家元の情報や家紋に至るまであらゆる情報が手に入ります。
②今、雅楽がアツい!
「現代雅楽」なるものが今、流行っているようです。
その雅楽も、今や現代風にアレンジされたり、それぞれの雅楽用の楽器を活かす作曲がなされたり、演奏会が催されているようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
まとめ
雅楽に関しては、最近は、民間の雅楽の演奏団体も増えてきているといわれております。
さて、この記事では、「雅楽」が聴ける場所と、雅楽に関する豆知識もお伝えいたしましたが、いかがでしたか?
この記事をきっかけにして、皆様が雅楽に親しむきっかけになれば幸いです。