もうすぐ年越し!年越しそばの由来とご当地での違いを解説!

2022.12.28 料理

もうすぐ年越し!年越しそばの由来とご当地での違いを解説!

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(はじめに)


毎年年末に食べる年越しそば。なぜ日本人が年越しそばを食べるようになったのでしょうか?年越しそばは地域によって違いがあり、年越しそばを食べる由来となったことや、年越しそばを食べる正しい時間帯について解説します。


1. 年越しそばの由来


年越しそばは江戸時代に日本に定着した文化だといわれています。その由来は以下のように様々な説があります。

①そばは細く長いことから、そばのように細く長く生きられるように延命・長寿を願ったものだという説
②そばのように家族の縁が長く続くように、と願ったものであるという説
③そばは他の麺類よりも切れやすいことから、災厄を断ち切るという説
④そばが体の毒を取ると信じられていたことに由来する、という説。
⑤金銀細工師が散らかった金粉を集めるために、そばがきを使ったことから金を集める縁起物である、という説。
⑥ソバが打たれ強い植物である事から健康の縁起を担ぐという説
⑦鎌倉時代の、博多でふるまわれたそば餅に由来するという説


2.地域の違い


年越しそばは地域によって違います。

①出汁の違い (関東と関西)
関東⇒かつお節+濃口醬油
関西⇒昆布+薄口醬油

といわれています。各家庭によるかもしれませんが、傾向はありそうですね。

②関東方面の特徴的な地域
わんこそば(岩手)… イメージがある方も多いかもしれませんが、一口で食べられる量のそばを次々と食べます。大晦日には、年の数だけわんこそばのお椀を食べると長生きするという言い伝えもあったそうです。

大根おろしそば(福井)… 越前そば、越前おろしそばとも言われます。つゆの味は家庭でそれぞれですが、上に大根おろしが乗っているのが特徴です。

へぎそば(新潟)… 布海苔を使い、つるつるとした食感です。へぎと呼ばれる器に盛られている。


③関西方面やその他の特徴的な地域

にしんそば(京都・北海道)… にしんの干物を使った「にしんそば」が「年越しそば」という認識で食べられています。明治時代の京都に名物として親しまれたものが、北海道にもにしんの調理方法が伝わり定着しました。ここでも出汁の関東(北海道)・関西(京都)の違いは見られるようです。

ソーキそば(沖縄)… 年越しも沖縄らしいソーキそばが食べられています。最近は移住などで変わってきている家庭も多いかもしれませんが、以前は日本そばを食べる機会がほとんどなったため、年越しにソーキそばを食べる習慣が広まったようです。

その他にも、香川県はそばでなく、特産のうどんを食べる風習が強く、一本の太く長いうどんを食べ、「太く長く生きる」縁起の良いという認識があるそうです。



3.年越しそばを食べるのに良い時間帯



皆さんは、年越しそばは何時頃に食べるのか、も気になる所ですね。

12時に近い方がいいんじゃないの?年をまたぎながら食べた方がいいんじゃないの?など色んなイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、特にいつがいいという決まりはないと言われています。

夜食として、新年を迎える数十分前ほどから食べ始める方、お子さんがいる場合は、お昼ご飯・夜ご飯の時間に食べられる方などご家庭に合わせてで良いんですね。

一般的なポイントとしては「大晦日のうちに食べてしまうこと(食べながら年をまたがないこと)」だと言われています。

年越しそばは一年に一度しかありませんので、ご家庭ごとに可能な時間帯でじっくりと味わってください。また地域によっては元旦や1月14日に年越しそばを食べる風習があるようで、タイミングにも地域柄が出ていますね。


(まとめ)


年越しそばは、江戸時代から続く日本の文化で、様々な由来の説や地域の違いなどを見ると長年愛されて、日本に馴染んできたことがよくわかりますね。
自分の住む土地”日本”や”日本文化”を大切に思う心が、自己肯定する力をはぐくむとも言われていますので、また良ければお子さんとも年越しそばの話してみるのもおススメです。

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