私PMS（月経前症候群）というよりPMDD（月経前不快気分症候群）？症状と原因について

女性の中で、「生理前に別人のように食欲が出る、気分の落差が激しい」という方、いらっしゃいませんか？

実は、私もそうなのですがそんなPMS（月経前症候群）で悩んでいる方が多くなっていると感じます。

症状の大小はあれどPMSを経験している方の割合は6割とも言われていて、数え方によっては7割、9割と言っているサイトもあります。

しかし、男性の認知度は1割ともいわれているのが現状です。

男性の多い仕事場や上司にPMSの症状がひどく休みます、と言えずに苦しんでいたり、自己嫌悪に陥っていたりする方もいるようです。

そんな中PMS（月経前症候群）などのように体に症状は現れないが、精神的にうつっぽくなるという「PMDD」のこともご存じでしょうか。

そこで今回は、「PMSとPMDDの違いや症状、原因」などについてお伝えします。
筆者としては、ぜひパパやお仕事中の男性に届いてほしいなと思っております。

「PMS」と「PMDD」の違いとそれぞれの症状は？

◎PMS

月経前症候群といい、月経前に約3～10日間続く、身体的・精神的な症状で月経が始まると軽くなることが多い。

症状には個人差がありますが代表的な症状としては
・身体的な症状…めまい、吐き気、食欲不振または過食、倦怠感、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹や乳房の張り、下痢便秘、体が重く感じる
・精神的な症状…精神不安定、イライラ、強い眠気、不眠、抑うつ、集中力の低下

◎PMDD

PMDDもPMSの一種ですが、特に「精神不安定が際立って強い」場合はPMDDと言われます。

上記のPMSのように感情の起伏が激しくなったり、イライラがひどかったりということもありますが、よく言われる症状としては、

・「死んでしまいたい」と思うこともある
・自己否定感や孤独感が強くなる
・ちょっとしたことで涙が出てしまう
・衝動的な言動をしてしまう
・周囲の人に強く当たってしまう（関係が悪くなったと感じ、さらに孤独感）
・普段とは人が変わったようになる
・日常生活を送るにも支障が出る

などが挙げられます。月経が始まると、精神不安定は正常な状態に戻っていきます。

痛みや不安定さの強弱が月経周期と連動しているのも特徴です。

期間は、長ければ2週間前から始まる方もいます。

原因と対策できることはあるの？

◎原因

原因は、はっきりと分かっていないですが、女性ホルモンが関係していると言われています。

女性ホルモン（黄体ホルモン・卵胞ホルモン）が急激に減る「黄体期」に脳内のホルモンや神経伝達物質が異常を引き起こすことが原因と考えられています。

しかし原因はそれだけではなく、要因は他にも複雑に絡まっています。

◎対策

（受診の場合）
まずかかる病院は何科？と思う場合は、以下の3つの科が良いでしょう。
・婦人科
・心療内科（PMDDの症状が非常に強く出ていた場合）
・精神科（PMDDの症状が非常に強く出ていた場合）

精神的な「うつ病、パニック障害、パーソナリティ障害」などと併発の可能性もあるように感じた場合は、精神科、心療内科を受診すると良さそうです。

２か月ほどの生理周期と症状の記録が必要になってきますので、しんどいと思った際は生理周期や生理前の日数などと合わせて記録しておきましょう。

治療法としては
・漢方
・薬物療法（薬の服用）
・精神療法（カウンセリングなど）

などがありますので、体に合ったものを医師と相談してみると良いかと思います。

今回は特に「病院や薬の力に頼らずに治したい！」と思う方に向けてセルフケアの方法を書いていきます。

PMSかもな～と軽くPMSが疑われる方もぜひ気になることがあればやってみて下さいね♪

★日記を書く　…　月経周期、気持ち、体の状態、できごと
★カフェインを摂らないようにする　…　緊張や興奮、不安感を強める為
★適度な運動をする　…　気分転換やストレス軽減、血流促進などの効果
★気持ちを落ち着ける方法を知っておく　…　いざという時の方法を試してみよう
★生活リズムと食事バランスを整える　…　生理前には予定を入れないなど
★大切な人には症状などを知ってもらう　…　症状やこうしてほしいということも

いかがでしたでしょうか。
苦しみは、その人にしか分からない感覚があるものですので、無下にできないものだなあと最近非常に感じます。
大切な人からこの症状のことを打ち明けられたら、「勇気をだして伝えてくれたんだ」と受け止め、とにかく最後まで否定することなく聞けるとより絆も深まるのではないでしょうか。