2020.4.8 子育て
「エンディングノート」って何?万が一があった時、子どもが困らないために親ができること
人は生きている限り、いつか終わりが来ます。
それはどの人にも言える事ですよね。
縁起でもないことを言わないで、と思われる方もいるかと思いますが、
「死」と向き合うことが、自分の人生を改めて考えることにも繫がります。
先日は「生前対策」を家族でしてみよう、という記事を書きましたが、そちらに関連して
今回は「エンディングノート」について書いていきたいと思います。
「エンディングノート」とは何?
エンディングノートとは、簡単に言うと「自分が亡くなる時に残された家族に自分の考えを伝える」ノートです。
エンディングノートに書かれる内容は、後ほど詳しく書きますが、
・自身の“終末医療”に関しての意思
・財産の分割などの処理方法
・お葬式について(規模や呼ぶ友人など)
などを書く方が多いです。
書く内容は、一切決まりがないので家族と話し合いながら自由に決めるのもよいと思います♪
書く内容が自由な分、法的な力は特にありません。
書くものも「ノート」と決まっているわけではなく
・PCやスマホ
・日記のような形
・写真つきで
などと自由でOKです。
なお、遺産分割に関しては残された家族の処理をスムーズにするために“法的効力のある形式の遺言書(公正証書遺言)”を書く方も居ます。しかし、その形式の遺言書は、書く内容も決められています。
エンディングノートで家族に書くとオススメな内容
①自分自身のこと(生年月日、住所、本籍地、血液型、趣味)
…こちらは誰が書いたか分かるようにという意図で書くのがよいでしょう。
②パスワードなどの個人情報(メールアドレス、スマホやインターネットの契約者名、ID、パスワード、引き落とし先など)
③医療・介護のこと(持病、アレルギー、常用の薬、延命治療を希望するか、臓器提供を希望するか
…こちらは、自身が判断できない状態になった場合に大切になってきます。
④葬儀などについて(葬式の様式、使ってほしい遺影、納骨の希望場所、葬式の規模や呼びたい人の連絡先)
…こちらは万が一のことがあった際、慌てている家族に残しておけると安心ですね。
喪主を任せたい人や棺に入れてほしいもの、お別れの言葉を言ってほしい人なども書いても良さそうですね。
⑤相続について(預金のある銀行の口座番号や通帳の場所、生命保険等の証書、有価証券、借金)
…借金等も相続されるため残された家族でトラブルにならぬよう、事前に知らせておくことが必要です。(※借金の相続放棄は、3か月が過ぎるとできなくなりますので、その旨も書いておくと親切でしょう。)
⑥遺言書について(遺言書を書いているか、保管場所)
…法的拘束力のある文書で作成していればその旨も記載がおススメ。直筆のものでも問題ないです。
⑦家族への手紙
…どんなことを感じていたのか、普段は伝えてこなかったことをぜひ書いてみてください。これを書いていると、生きている間に伝えておきたい言葉も整理されてくると思います。
今回の内容は、前回の記事の生前対策のメモとして綺麗に残しておくというニュアンスが強いですが他にも家族と話し合って、ペットの病院のことや形見にしたいものの場所など自由に書いてみてはいかがでしょうか。