「どうして?」「なんで?」が子どもを伸ばす 自分の道を自分で切り開ける力をつけよう

2020.5.15 子育て

「どうして?」「なんで?」が子どもを伸ばす 自分の道を自分で切り開ける力をつけよう

#知育#教育

新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、以前のように外出ができなくなっています。

家にいる時間が長くなると、お子さんがゲームやPC、スマホなどのデジタル機器を使う機会が多くなりますよね。

でも、デジタル機器を使う時間が長ければ長いほど脳が疲れてしまう上に、子どもの「自分で考えて行動する力」を奪ってしまうのです。



子育て中のママさんに、今回は子どもの「考える力」の伸ばし方についてご紹介します。

受け身のデジタルコンテンツでは考える力は育たない


ゲームは何かを考えているように見えますが、結局のところ、反射神経を鍛えているだけだったりします。
インターネットは何かを調べているような気がしますが、結局のところ、誰かが載せた情報を眺めて、なんだか全てが分かったような満足感を得ているだけです。
実際には何も身に付いてはいません。テレビや動画コンテンツも、一方的に流されるものを見ているにすぎません。どれも脳を使っての、能動的な思考はしていないのです。

「考える力」とは、単純に「問題を解く力」とは異なる



考える力について、世の中には様々な定義がありますが、ここでの定義は

「問題を解く力」
「考える力」というのは、勉強における暗記や計算問題などの「問題を解く力」とは異なります。「問題を解く力」は、単純なルールに乗っ取ってゴールにたどり着くことができる力のことです。言ってみればゲームするときの感覚と似ています。

「考える力」
一方、「考える力」というのは、子どもがなにかの問題に直面して決断を迫られた場合に、それを子ども自身が親の力や意見を借りずに、しっかりと考えて自分なりに対処・解決できる力のことをいいます。
常識を疑う姿勢、自ら問いを立てて自分の結論を出す姿勢、他にも答えがあるかもと探求していく姿勢も「考える力」には必要です。
これらは「自分の力で生きていける、自立した大人」になるために欠かすことができない大切な要素です。その力があれば、社会に出てからでも「なにか問題があっても、その問題にしっかりと向き合い、対処や解決を考えられる」大人になれるのです。

考える力を育むための関わり方



●子どもが考えている時間を大切に

考える力は、当たり前ですが、考えているときに伸びます。例えば、子どもがアリをじっと眺めて「どうしてだろう?」と考えることは、とても大切なことなのです。それが大人にとっては簡単なことでも「どうしてだと思う?」と一緒に考えてみましょう。

●疑問を一緒に考えて調べてみる
子どもからわからないことを質問されたときには、すぐに解答だけするのではなく、親も一緒に考えたり、辞書・地図帳・図鑑などで調べてみるようにしましょう。

●なるべく親が口出ししない
子どもが問題を解けないと、親は不安になり、答えを教えたり、ヒントを言いたくなります。
でも、大事なのは、答えを知ることや正解することではありません。
いま間違えたって、できなくたって、それが未来の思考力をつけるのであれば素晴らしいことです。「今、この子は成長しているのだ」と、悩んでいる子どもを見守ってあげましょう。

いかがでしょうか。
未知のウィルスとの戦いで一番怖いのは、先行きが見えないことによる“不安”です。

世の中がどう変化するか誰にもわからないときに、一番大事なのは、原点から考える力です。変化に対応するには、他人の意見に左右されず、自分の頭で、自分の言葉で考えるしかないのです。

考える力は急激には伸びません。じわじわと伸びていくので、考える習慣を身に着けながら、じっくりとお子さんと向き合いましょう。

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