生前でないと相続の話は出来ない!相続の「生前対策」の重要性と話しておきたいこと

2020.3.24 子育て

生前でないと相続の話は出来ない!相続の「生前対策」の重要性と話しておきたいこと

#教育#健康

のっけから暗い話になるかもしれませんが、

先日、友達の親が原因も分からず、若くして亡くなってしまったことを知りました。

人は、生きているのが奇跡だと思わされたとともに、

「自分や親に万が一のことが起こった、残された家族に相続の問題まで負担をかけたくない」と強く思いました。

暗い話は嫌だ!親に亡くなった後の話をするなんで縁起が悪い!と避けたり、敬遠したりする方もいらっしゃいますが

“亡くなってからは、相続の対策でできることはほぼありません”!

そこで今回は、「生前対策」がなぜ大切なのかをご紹介したいと思います。

相続には、“親との話し合い”が必要不可欠!



「生前に、家族と話し合うことを避けていたばっかりに立て続けに相続トラブルが起きる…」

と未来の自分が嘆いていたいですか?

相続のトラブルで苦しむのは、残された家族の方です。

残された家族が「大切な人を亡くす悲しみ」と「相続トラブルでのストレス」のダブルパンチを食らうのは想像しただけでも申し訳なくなるのではないでしょうか。

家族仲が良いから大丈夫!と思っていても、相続を機に揉めてしまう家族も存在します。

もし親が認知症になってしまったらどうするのでしょうか。

家族と遠く離れている場合、煩雑な手続きのために家族に何度も足を運んでもらうのでしょうか。

そんなことまで考えて生前対策を行っていきましょう。

この内容を家族に伝え、「大切に思っているからこそ話し合いたい」のだということが家族に伝われば、話し合いする雰囲気もできるはずです。

もし自分が親だったら、子どもが大きくなってきたタイミングで自分から申し出れば子どもも非常に楽だと思います!

ポイントは親が元気なうちに、「子から親へ」です。

親が嫌がるのに無理やり話すのではなく、身近な人を例に出しながら親に寄り添いながら話を進めていきましょう。

堅苦しくしたくない場合は、「エンディングノート」を家族で書いてみるのもよいことだと思います。
※エンディングノートについては、また詳しく記載します。

「生前対策」は、どんなことを話し合えばいいの?



ここでの「生前対策」は、節税対策の事ではなく「誰に、どの資産を分けるか」という遺産分割についての事で話を進めます。

家族での話し合いをすることを前提に書いていきたいと思います。

~はじめに~
①家系図、電話番号、住所、本籍(戸籍謄本が1通あると便利)

②遺言書の有無 (作成日、保管場所)→この話し合いを機に作成をおススメ


~資産について~
③預貯金 →貯金口座の「通帳の保管場所」「預けている銀行・支店」「口座種類」

④不動産 →登記事項証明書を法務局で取り寄せるのがおススメ

⑤株式、投資信託 →預貯金と同じ項目 ネット証券も忘れず記載(家族が調べにくいため)

⑥会員権 →ゴルフなど (購入日、数量、名義人、金額)

⑦人に貸しているお金、借りているお金 (相手の名前、金額、連絡先、契約書の有無など)

⑧生命保険 →保険会社名、契約者、被保険者名など(保険証書の置き場を共有)

⑨パソコン、携帯電話のパスワード →起動時のパスワードがなくて困る遺族も多いそう!

⑩ローン(資産も負債も) →種類、金額、連絡先などを記載


~葬儀について~
⑪葬儀の形式 →家族葬か広く知らせるか、宗教、葬儀費用の準備の有無

⑫埋葬の希望 →お墓の場所(新たに購入or先祖代々のものor準備済み)

⑬葬儀で連絡をしたい人 →名前、住所、連絡先、間柄など




上記の項目の注意点は?



①の銀行口座について…通帳が無い場合は、口座番号を書き止めましょう。
金額、暗証番号、印鑑等は盗まれた場合、危険なので不要です。
(暗証番号を知っていて遺族の誰かが勝手に引き出してしまうと、大きな相続トラブルの元です)

⑩について…資産だけでなく、負債までも相続されます。
相続の放棄をしたい場合は、3か月が期限となるため、遺族を困らせないためにも一切隠すことのないように!

いかがでしたでしょうか。
一度家族とイベントごとのようにご飯を食べながら、わいわいできると良いかもしれませんね。
また子どもができてから、家族と離れて暮らしている場合も改めて連絡を取る手段になればと思います。

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