インド発!お絵描きみたいな計算方法

2021.10.18 子育て

インド発!お絵描きみたいな計算方法

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「無(0)」という考え方は、現代に浸透しています。

そんな「無(0)」という考え方は、7世紀のインドの数学者・ブラーマグプタという人物が、著書に初めて書いたことが始まりです。

「0」の概念が発明されたことにより、それまで説明が不可能だった「全く何も存在しない」という新しい考え方がもたらされました。

現代で、当たり前に使われている「0」には、数の世界の壮大なロマンが隠されています。

そんな驚異的な発明を人類にもたらしたインドは、今や世界最高レベルのIT人材を大量に輩出する国家の一つに変化しました。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、インドにおける高度なIT人材育成の背景には、

算数の学習内容として「2桁×2桁の掛け算のような高度な数学的教育」があるとも言われています。
19×19までの暗記もしているそうです。

今回の記事では、2桁×2桁の計算速度を飛躍的に向上させるのに役立つ「十等一和」と「インド式掛け算」についてご紹介いたします。





1. 十等一和について



①「十等一和(じゅっとういちわ)」の計算方法

十等一和とは、十の位が等しくて一の位同士を足すと10になる計算式(たとえば14×16、23×27)のことです。
当てはまる場合は、非常に少ないですが、こちらはインド式の計算式の一種です。

やり方は、
① (10の位の数)×(10の位の数+1)を計算し、左側に書きます。(千の位 , 百の位となります)

② (一の位どうしの積)を右側に書きます。(十の位 , 一の位となります)

③ ①と➁の数字を合体させます。


となっております。

上記を使って試しに計算してみましょう。

例えば、「14枚入りのクッキーの箱を16箱買うとクッキーの総数は何枚になるか?」という問題

この計算方法を知っておけば、すぐに計算できなくても大体の数が予測できるようにもなり、大量の買い出しなどの場面があった時などは便利かもしれません。

この計算問題では、14を1と4に、16を1と6に分けて考えます。
1×(1+1)=2(百の位) 4×6=24(十、一の位)となり、合わせて224、「クッキーの総数は224枚」となります。

2.十等一和に当てはまらない場合は、お絵描きのような計算方法でやってみよう



①線を引くだけ?インド式掛け算について
十等一和は簡単に答えを求められますが、この仕組みに当てはまらない掛け算もありますよね。
そんな時は、インド式掛け算です。
このインド式掛け算の画期的な点は、教育系ユーチューバーのヨビノリたくみ氏によると「掛け算という概念がわからなくても、掛け算の結果が求められる」ところだそうです。

インド式掛け算の計算方法は、井桁模様を描く(より分かりやすいたとえは、シャープ#記号)イメージです。

線の引き方は、十の桁、一の桁に分けた線と線を交差させて描くだけです。

そして、井桁模様(#記号)のようなものが書きあがったら、その交点を数えると、答えが導き出せるのです。

数える際に交点の個数が二桁になったら、左側の数字を左の桁に移動します。

図のある詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。

3. 算数が苦手になりそうなお子さんには「手品」「お絵描き」と言って一緒にやってみよう



文字や数字を書くことも、考え方次第では「お絵描き」ですが、インド式掛け算は、まさにお絵描きそのものです。

「お絵描きした結果=計算結果」ですので、「ほら、手品みたいでしょ?」ということでお子さんの興味を引き付ける方法もありそうですね。

お絵描き、手品として、親御さんも一緒に楽しんでみるのも一つの手ですね。

まとめ


インド式掛け算のやり方をご説明いたしました。
 
インド式掛け算は、「計算を図にした方法」でもあります。

普段使いにも、筆算の結果の確認にも、算数が苦手なお子さんの補助手段としても活用できます。

少し楽しんで勉強してみるという息抜きにぜひ活用いただけたら嬉しいです。

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