2022.7.7 子育て
漢検合格者の声に学ぶ小学校で習う漢字の効率的な覚え方
「幼い頃、漢字を覚えるのに苦労した」というママさん、パパさんも少なからずいらっしゃるかと思います。
漢字を覚える際に、「漢字一覧表などを使う」「ノートに書き取り練習」色々方法があると考えられると思います。
ところで、漢検に合格した方々は、実際にどのように学習を進めたのでしょうか?
漢検に合格した人々の声を参考に、日頃の漢字学習を進めるヒントをこの記事でご紹介いたします。
目次
1.漢字はササっと書けると便利
漢字は、子どもの頃に習い始め、社会に出てからも仕事を進める上で必要になるものです。
漢字がサッと書けるメリットは、どういった点にあるのでしょうか?
①漢字を学ぶと良いことがある その1
漢字がサッと書けると、メモを使いながらの話が行いやすくなります。
それは、それぞれの漢字が形に特徴を持ったものだからです。
たとえば、話は少し脱線しますが、おなじみの一休さんのとんち話にある「はし」の話一つを題にすると、
「漢字を使って文章化したら成立しないお話」となります。
何故ならこの話の中での「はし」とは、「橋」と「端」だというネタバレになってしまうからです。
このお話から逆説的に導き出されることは、
「漢字は一目見ただけでなんとなく意味が推測できる」
「ひらがなのみの表記だけでは意味が伝わりにくい」
という表記の性質の「ずれ」があるということです。
つまり、「意味を正確に相手に伝えやすい」ということでもあります。
そのように考えると、漢字を学ぶことはお得です。
②漢字を学ぶと良いことがある その2
また、漢字を覚えることによって、「観察する力がつく」と言われています。
「観察する力」とはどういったものを指すのでしょうか?
具体的には、漢字は、意味を持った「絵」であり「記号」とも言えます。
漢字を学習する際には、とても細かい部分までよく見て勉強をする必要があります。
例えば、「吉」と「つちよし(※「土」の下に「口」を書く)」は、実は単なる字体の差に過ぎません。
漢字を学ぶ上では、「とめ・はね・はらい」など、細かいところまでよく観察する力が身につきます。
観察力がついてくると、日常のことについていろいろな疑問がもてるようになります。
子どもが自分で「なぜだろう?」という疑問をもてれば、今後の長い人生に好循環をもたらします。
それが結果的には積極的に学びを進めていく姿勢に繋がるからです。
ただ単に、文字を覚えるというだけにとどまらないのです。
③漢字を学ぶと良いことがある その3
そして、漢字の学習を通して習得した「観察力」は他の科目の学習にも大いに生きてきます。
学問的に言うならば、理科での虫や植物の観察には観察力が必要になります。
また、生活面に置き換えると、他人の服装や様子などに対する「変化に気づく力」ということになります。
「漢字学習」と一括りに表現しても、細かな変化に気が付けるようになる訓練と捉えれば、
漢字を学ぶメリットの計り知れない大きさに驚くかもしれません。
2.漢字は物語
①漢字の成り立ちそのものが「物語」
漢字を小学校で教わったときのことを思い出して頂きたいです。
漢字の「成り立ち」というお話を国語の時間に先生から教わった記憶が残っている方もいらっしゃるかもしれません。
漢字の「成り立ち」とは、すなわち「漢字」が含む「物語」そのものです。
漢字に興味が持てなくても、もしかしたら漢字の「成り立ち」の話には興味が持てるというお子さんもいらっしゃるかもしれません。
「漢字がなぜできたのか」
「なぜこのように書くのか?」
ということを一つの物語として知っておくと、より興味が持ちやすく、より楽しんで行うことが出来るかもしれません。
2.漢検合格者の声
漢検の資格を取得するためには、たくさんの漢字を覚える必要があります。
「一体、どうやってそんなにたくさんの漢字を覚えているのか?」
という疑問が湧いてきます。
それでは、実際に漢検に合格した3名の方々の声をご紹介いたします。
①漢検合格者の声 その1
一例目は、学校の先生が用意してくださったオリジナルテキストで学んだという方の声です。
漢字の読み書き自体は、「子どもの頃から比較的得意だった」ということで、
オリジナルテキスト一本で試験対策を行ったそうです。
検定の前日と当日の朝に、「オリジナルテキストを一通り見直し」たり、「ノートに書き出した」りしたとのことです。
②漢検合格者の声 その2
二例目の合格者の方の声としては、以下のような学習法で合格をつかみ取ったようです。
① 受検対象の級で扱う全範囲を一通り網羅している1冊の本を購入し、一巡目を解く。
② 2巡目は間違った問題のみを解答。
③ 3巡目はさらに間違った問題のみを回答。
この方は、同じ問題集を何周も繰り返し解いて、合格にこぎつけました。
ポイントは、「本に付いている問題は完答できるように学習する」です。
試験の日まで1冊の本を繰り返し解くだけです。
時間に余裕があるようだったら他の本も模擬試験的に解いてみるといいようです。
③漢検合格者の声 その3
① まずは四字熟語から覚えはじめる
② 過去問の分析と絞り込みを行う
③ ひたすら問題集を解きまくる
④ 国字・当て字・ことわざを覚え始める
以上の内容を踏まえると、どの合格者の方も、繰り返し基礎を大切に受検のための学習を進めたことが伺えます。
特別になにか行うのではなく、あくまでも基本を大切にすることが大事です。
まとめ
社会人になったときに、ササっと書いて手渡すメモに「書きたい漢字がさらりと書けない」という時、
漢字を日頃から学ぶ必要性を感じると考えられます。
「漢検合格者は、日頃から、どのように学習を進めた結果、検定に出題される膨大な量の漢字を暗記し得たのか?」
を知っておくと、「漢字の学び方が少しは気楽に行えるのではないか?」と考えてこのテーマをご紹介いたしました。
もちろん、お子さんの漢字学習だけに限らず、社会人になってからも必要とされる必要最低限の漢字のたしなみに関しても、
役に立てるのではないかと考えております。
この記事が、お子さんに漢字を教えることに興味があるママさんやパパさんにとってのヒントの一つになれば幸いです。