2023.8.9 健康・美容
雨の日の頭痛の対処法!妊娠中に飲める頭痛薬もご紹介します
最近台風の影響もあり、雨の日のだるさや頭痛を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
雨の日の不調は「気象病」と呼ばれ、潜在的な患者数は1000万人とも言われています。
今回はそんな気象病の中でも「頭痛」に注目して、原因や対処法をご紹介します。
目次
なぜ雨の日に頭が痛くなるの?
雨の日に頭が痛くなるのは「気圧の変化」が原因です。
気圧の変化で頭が痛くなるのは主に「片頭痛」と「緊張性頭痛」に分けられます。
このうち、片頭痛が起こるのは以下のようなメカニズムです。
①平常時、気圧(大気の圧力)がかかっている人間の体内からは、気圧と同じ量の力で押し返すことで気圧に潰されないようにしています。
②雨が降り、低気圧(かかっている気圧が減少)すると、体が変化についていくことができずに気圧と体内の押し返す力のバランスが崩れます。
③体にかかる圧力が減ることで血管が膨張し、神経に作用して頭痛が起こります。
緊張性頭痛の場合でも、原因には血管の膨張・収縮が関係しています。
①低気圧になると、体内で生成されている「セロトニン」という物質の分泌量が増えます。
②セロトニンの分泌量が増えることで血管が収縮し、頭痛が起こります。
つまり、雨の日の頭痛には血管の働きが大きく関わっているのです。
※上記で説明したメカニズムは雨の日の低気圧が要因となっている場合の物です。
片頭痛、緊張性頭痛を引き起こす原因や仕組みは他にもあります。
雨の日の頭痛の対処法
雨の日の頭痛は主に以下のような対処法があります。
・頭痛薬を飲む
・耳、首、肩の体操
・マッサージをする
・患部を冷やす(片頭痛)もしくは温める(緊張性頭痛)
・水分をとる
・安静にする
・頭痛薬を飲む
頭痛の対処としてまず思いつくのが「頭痛薬」を飲むことでしょう。
頭痛薬によって成分が異なるため、特に妊娠中であれば注意が必要です。
妊婦さんが飲んでも良い頭痛薬については、後述するためこの項目では割愛します。
薬局でも購入できますが、判断が難しいためまずは医療機関で診てもらうようにしてください。
・耳、首、肩の体操
首や肩がこることで頭痛の原因になることがあるため、首や肩の体操をすることも大切です。
また、気圧の変化を感じ取るセンサーが耳にあるため、耳の体操をすることでセンサーの働きを良くすることで頭痛を改善できます。
体操の行い方はこちら(リンク先が掲載期限が切れていると出る場合は、URLをそのままコピーして検索してください)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/110651
・マッサージをする
首や肩のこりをマッサージでほぐすことで、頭痛を軽減することができます。
緊張性頭痛であれば、血管を広げると良いため、温めながら行うとより効果的です。
・患部を冷やす(片頭痛)もしくは温める(緊張性頭痛)
片頭痛の場合は、血管が収縮するように患部を冷やすと頭痛が収まります。
逆に緊張性頭痛の場合は、温めることで楽になります。
ただし、片頭痛か緊張性頭痛か判断することは難しい上、両方発症している場合もあるため、まずは医療機関に受診することをおすすめします。
・水分をとる
実は気圧ではなく体の水分不足で頭痛が起きているケースもあるため、水分をしっかりとりましょう。
特に妊婦さんは妊娠していない状態と比べてより多くの水分が必要ですので、こまめな水分補給を意識しましょう。
・安静にする
なかなか頭痛が収まらない時は、ひとまず安静にしましょう。
頭痛時は光や音に敏感になっていることも多いため、部屋を暗くして静かな環境で休みましょう。
妊娠中は薬を飲んでも良いの?
妊娠中に薬を飲む場合は慎重になる必要があります。
飲む薬によっては、赤ちゃんが奇形・病気・障害を持って生まれてくるか、最悪の場合死に至ることがあるからです。
市販薬の「イブ」「バファリン」「ロキソニン」等も、妊娠中には服薬を避けた方が良いとされています。
では、妊娠中は頭痛薬は飲めないのかというと、種類によっては飲めるものもあります。
「アセトアミノフェン」が主成分の薬(代表的なものは「カロナール」)は、適切な量であれば赤ちゃんにリスクが少ないです。
しかし、全く影響がないわけではないため、薬を飲むことを考えている場合は必ず医療機関を受診してください。
できる限り対処療法で乗り切れると良いですが、辛い時は必ず医療機関に相談してください。
まとめ
雨の日の頭痛は辛いですが、対処法を理解して上手に乗り切りたいですね。
自分で対処することが難しいと感じたら、すぐに医療機関に相談するようにしてください。