子どもに動物アレルギーがある?ペットを飼いたいと言われた時にどうする?

2024.12.10 健康・美容

子どもに動物アレルギーがある?ペットを飼いたいと言われた時にどうする?

#健康

可愛い動物とふれあいたいし暮らしたい
けれどアレルギーのせいで飼えない…

…なんて経験をした方や、アレルギーがあるけれどペットを飼いたいと思っているお子さんもいるかと思います。

私も犬と猫のアレルギーを持っており、昔は飼うことを憧れていました。
自分はその気持ちは減り、飼ってはいないのですがこの記事ではアレルギーを持っていても
ペットを飼育することや触れ合う時にできること、などをご紹介していきます。

アレルギーを持っているけどペットを飼いたい人や、ペットを飼おうと悩んでいるけどアレルギーが心配という方の参考になれたら幸いです。

※こちらの方法を試す前に、必ず病院での受診や確認を行ってください※


動物アレルギーの主な原因と症状



動物アレルギーの主な原因
「動物の毛、羽毛、ふけ、唾液、糞尿(ふんにょう)」と言われいます。

毛や羽のある動物ほどアレルギー症状が出やすい傾向にあります。
またペットを飼うことでダニの繁殖が促進し、ダニアレルギーの症状が現れることもあります。

アレルギー症状が出やすいと言われている動物として以下の動物があげられます。

ネコ、イヌ、ウサギ、げっ歯類(ハムスターやモルモット等)、鳥 …

この順でアレルギー発症者が多いと言われています。

ですが上記の動物達は一般的にペットとして認知されている、あくまで人と接する機会の多い動物達であり飼育頭数の数が多いことからアレルギー発症者も多い傾向にあります。

よって、上記の動物を避ければ必ずしもアレルギー症状が出ないというわけではないのです。

主な動物アレルギーの症状としては以下の症状があります。

・くしゃみ、鼻水、喉の粘り気など鼻の症状(アレルギー性鼻炎)
・咳、喘息などの呼吸器症状(気管支喘息)
・かゆみ、湿疹、など皮膚の症状(アトピー性皮膚炎)
・目のかゆみ、充血

アレルギーの重症度によってはさらに
下痢、嘔吐、アナフィラキシーショックにより呼吸困難や血圧低下を起こし、
最悪命の危険を来たす可能性もあります。


アレルギーを持っていても動物に触ることはできるのか



ここでは、アレルギーがあっても動物と暮らしている人の工夫方法やペットを飼っても大丈夫か、触った後にするべきことなどをご紹介していきます。

アレルギー症状が軽度であれば手洗いなどをしっかり行うことで動物に触ることができます。
人によっては部屋の管理やペットの手入れなどを工夫し症状を抑えながらペットと暮らしている方もいます。

アレルギー症状を抑えながら動物に触れるときに気を付けること
1, 動物に触れた後はすぐに手を洗う
2, 動物と触れ合った後は服を着替える
3, 症状に応じて、マスクや手袋を使用する
これらをしっかり行うことで体や衣服に付着したアレルゲンを取り払うことができアレルギー症状を抑えることが期待できるとも言われいます。

アレルギー症状を抑えながら飼うためにした方が良いことは


1, 「寝室」と「ペットのいる部屋」を完全に分ける
 ペットの立ち入り禁止区域を設けることで、特定の場所ではアレルゲンと接触をしないようにします。可能であれば屋外で飼育することでさらに症状を抑える効果が見込めます。

2, カーペットを避け、フローリングの部屋で飼う
 ペットのいる空間ではカーペットなど布製の家具を避けることで、アレルゲンである毛やふけの掃除がしやすくなります。カーテンも洗濯のしやすい薄手のものやブラインドがおすすめです。

3, こまめに換気を行う
4, 週1〜2回ペットをシャンプーする、または体を拭く
5, ペットのベッドにカバーを使用する

※これらはあくまでも症状が現れる可能性を少なくしているだけであり、確実に症状が出ないようにしているわけではありません


動物にふれる機会や時間が多くなれば、その分アレルギーの症状が出るリスクも上がります。
万が一の為にも、アレルギー症状が出た時の対処法を知る事や、頼れる人などを見つけておく必要があるかと思います。

アレルギー持ちでも飼える可能性の高い動物


アレルギーの方でも飼える可能性のあるペットとして代表的な動物をいくつか紹介します。

・マルチーズやトイプードルなど毛の抜けにくい犬種
・スフィンクスなど毛のない猫やロシアンブルーなどアレルゲンの一つであるタンパク質の生成量が少ない猫
・亀やトカゲのようなもともと毛のない爬虫類
・魚類など毛がなく直接触れる機会の少ない生き物

上記の動物達はアレルギーの方でも飼育しやすい動物と言われています。

特に魚や爬虫類は基本的にケージや水槽の中におり、アレルゲンに接触する機会が少なく、アレルギーの発症者も犬や猫などと比べると少数です。

繰り返すようですが、毛がないからといって必ずしもアレルギー反応が出ない動物というわけではありません。
理由としては人によってアレルギー症状の深刻さは異なり、アレルギーの原因も人によって違うからです。
アレルギー症状は動物の唾液や糞が原因であることも少なくありません。ペットに噛まれたことでアレルギー症状が出た事例もあります。


上記でも伝えたように症状の重さ・原因は人によって異なる為、ペットを飼う前にまずは自身のアレルギーを知って、お医者さんの意見を取り入れ、アレルギーの状態や身の回りの環境から最適な生き物を選ぶことで、ご自身にもペットにも負担の少ない形で気持ちよく迎え入れることができるのではないでしょうか。

ペットを飼う前に自身のアレルギーを知っておこう





(こちらの画像はイメージです)

アレルギーの有無は、専門の病院で検査を受けて知ることができます。

アレルギーの検査は「内科や皮膚科、耳鼻咽喉科」などで受けることができ、アレルギー専門の「アレルギー科」もあります。

費用は保険適用のものだと約5,000円から受けることができます。
ですが病院や検査項目によって費用は前後しますし、全ての病院でアレルギー検査を行っているわけではありません。

まずはかかりつけの医師に相談することや、アレルギー検査を実施している病院を探す必要があります。
ただし、これらの方法はあくまでも目安であり、後からアレルギーが発症する可能性もあります。
(元々ペットを飼っていても、しばらく一人暮らし等で一緒に生活をしなくなると表面化する場合も多いようです)

アレルギーのリスクを理解し、ご家族の方などとよく相談してからペットを飼うことが重要になります。

まとめ


ペットに憧れがあっても諦めざるを得ないと寂しいですよね。

しかし、アレルギーの検査などをして症状が軽度の方でしたら自身の体調管理や飼育環境を整えることでイヌやネコを飼うことも実現できる可能性はあります。

爬虫類も慣れてくれる子は多少のおさわりも許してくれるので、イヌやネコを飼うのは厳しいけどふれあいたいと思っている方におすすめできます。
魚など水生生物も金魚やメダカだけではなくネオンテトラやグッピーのような鮮やかな魚から、ウーパールーパーのような少し変わった生き物など種類も多いので、見ているだけで楽しくなるような自分だけの水槽を作ってみるというのも新しい楽しみ方が広がって良いかもしれませんね。

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