2024.4.12 子育て
【もうすぐGW!】男の子の日とは違う?こどもの日完全攻略!
子どもたちも大喜びのGW、その中の「こどもの日」
ゴールデンウィークがそろそろ近づいてきますね。
ゴールデンウイークの中で多くの方が思いつく祝日といえばやはり「こどもの日」ではないでしょうか?
今回はそんなこどもの日について解説したいと思います。
「こどもの日」と「端午の節句」は同じもの?
まずはこどもの日についてのよくある疑問についてです。
実はこどもの日と同一視されがちな「端午の節句」。
これら2つは別のものであることはご存知ですか?
こどもの日、5月5日は日本の国民の祝日の一つで、国民の祝日に関する法律では
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
ことを趣旨としています。
実は子どもたちだけでなく、お母さんにも感謝する日だったのですね。
一方、端午の節句ですが、節句とは古代中国の陰陽五行説を由来として日本に定着した暦で、
年間にわたり様々な節句が存在しており、そのうちの5つを江戸幕府が公的な行事・祝日として定めました。
それが人日、上巳、端午、七夕、重陽の五節句です。
その中で端午の節句は男の子の健やかな成長を願い、各種行事やお祝いをしたりする日です。
こちらは子どもたち全体の日ではなく、男の子限定です。
では女の子の日は?そう、女の子の同様の節句は、もちろんひな祭りの3月3日ですね。
ひな祭りは「上巳の節句」や「桃の節句」と呼ばれ、端午の節句と同じく五節句のひとつです。
こどもの日に家庭でも行える行事ってないの?
こどもの日にすることやその由来は、主にこのようになっています。
・こいのぼりを飾る
こいのぼりはこどもの日の大定番ですね。鯉が滝を登り龍となる「登竜門」の伝説を思わせる
大きなこいのぼりは迫力満点間違いなしです!
・鎧兜を飾る
こちらは端午の節句の和名「菖蒲の節句」に由来します。「菖蒲」と武を重んじる「尚武」が同じ発音であることから、
特に武家で盛大に祝われるようになり、武士たちが身を守る鎧兜が飾られるようになったようです。
・柏餅やちまきを食べる
全国的におなじみの柏餅。柏の葉は新芽が出るまで落ちない、という性質から
「家がとぎれない、子孫繁栄」の意味を込めて柏の葉で包んだ柏餅を食べるようになりました。
一方関西など西日本でよく食べられる「ちまき」は中国の故事に由来するとか。
今からおよそ2300年前の古代中国に、「屈原(くつげん)」という高名な詩人がいました。
政治の手腕も高かった彼は国民からの信頼も厚かったのですが、よからぬ者たちの陰謀によって国を追われ、
川に身を投げてしまいました。その日が5月5日なのだそうです。
毎年5月5日に民は川にお供えをするようになりますが、悪い龍がそれを食らってしまします。
そこで、邪気を祓う葉と糸で包んだちまきをお供えしたところ、無事屈原の元に届いたといわれています。
こんなお話があるとは、驚きですね。
・菖蒲湯に入る
端午の節句発祥の中国では5月5日ごろはちょうど雨季に入る辺りです。
雨季になると疫病が流行ったり、災害が起きやすくなることから、強い香りで邪気を祓う、という意味合いで菖蒲が使われました。
その使われ方のひとつが菖蒲湯です。香り高い菖蒲を湯に入れ、邪気を祓い、無病息災を願います。
また、鎧兜と同じく「尚武」の意味も込められています。
さいごに
こどもの日には様々な逸話があり、歴史にも深く刻まれている祝日であることが分かりましたね。
お子様と一緒に「この由来は…」と、お話しながら、素敵なこどもの日をお過ごしください。