2019.1.31 妊娠・出産
産後うつについてのまとめ
出産後、子育てが始まるのに気分が優れない、体が重いなどの症状に悩まされる。
果てには、大事なかわいい赤ちゃんを傷つけてしまいそうになるだとか自殺を考えたりしてしまう。もしかしたらそれは産後うつかもしれません。
産後うつは、十人に一人の割合で起きる心の病です。
マタニティ・ブルーとの違い
マタニティ・ブルーと同じではないのかと思われる方もおられると思いますが、マタニティ・ブルーと産後うつは違うものと定義されています。
前者は産後数日後に起きる軽い気分の変化に対して後者は、中度から重度の症状があり、気分がいい日もあれば、何も出来ないほど気分が落ち込んでいる日もあります。症状がかなり変動しやすいものです。
なので自覚も難しく、周りからも怠け者と勘違いされる場合も少なくないです。
なぜ産後うつは起きるのか
現在のところ、明確な理由は分かっていません。ですが、妊娠中と産後は生物学的変動と社会心理的の適応が難しい時期です。こうした要因で産後うつになるのではと研究されています。
また、最近の研究では、産後うつは遺伝、ホルモンの変化、環境が原因となっているのではとされています。
風邪などとはちがい、自分の力では治すことが出来ません。
いつ起こりやすいか
一般的に出産直後に起こりやすいですが、出産三ヵ月後は用心しておくべきでしょう。特に日本は一ヵ月後は産後うつが起こりやすいとされています。
産後うつの症状
産後うつの症状には様々なものがあります。そのいくつかをここに書きたいと思います。
・疲労感、不眠
・希望が持てない
・記憶力や集中力の低下
・気分が変動しやすい
・子供や夫に愛情がもてなくなる
治療法
種類や重症度によって異なりますが、一般的に薬物療法、精神療法によって治ります。子育てに追われて専門医にかかるのが難しい時期ではありますが、早期の発見と治療が決め手となります。
発見が遅れると蔓延が起こる事も。
まとめ
産後ずっと気分が優れないなど、何かおかしいなと思ったら直ちに心療内科に受診することも考えてみてはいかがでしょうか。
こころの病気は基本的に体の病気と変わりません。
健康だけでなく周りの関係や結婚生活や、母子関係なども損なうことがあります。周りの理解なども重要です。