市販薬と処方薬…花粉症の薬の選び方!

2019.3.14 健康・美容

市販薬と処方薬…花粉症の薬の選び方!

#健康

日本は一年中、様々な種類の花粉が飛び交っています。
花粉症はもはや国民病といっていいくらい多くの人が悩んでいらっしゃるかと思います。
今回は、花粉症の薬は市販でもいいのか、いつから飲むべきか、処方薬の目からウロコなもらい方をご紹介します!




花粉症の薬の種類と市販薬の選び方


花粉症の内服薬には、「抗ヒスタミン薬」と、抗ロイコトリエン薬などの「それ以外」に大きく分けられます。
一般的にはくしゃみや鼻水が主症状のことが多いので、抗ヒスタミン薬を服用する人が多いと思います。
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンによる症状を抑える薬で、目や皮膚、鼻やのどといった部位のかゆみを抑える効果も期待できます。

ここからが本題で、抗ヒスタミン薬には「第一世代抗ヒスタミン薬」と「第二世代抗ヒスタミン薬」の二種類があります。
違いとしては、名前の通り第二世代の方が新しく、第一世代は「抗コリン作用」とよばれる副作用が出やすいということが挙げられます。
抗コリン作用は目がしょぼしょぼすることや、のどの渇きなどの副作用を引き起こします。

病院は今では第二世代を処方することがほとんどですが、市販薬にはまだまだ第一世代のものも多く存在します。
市販の薬を買う時は第一世代か第二世代かにも注意して買いましょう。

ただ、第二世代は副作用が全くないという訳ではありません。
市販薬を選ぶ際に気をつけていただきたいことは、「出来れば第二世代であること」と、「自分に合った薬かどうか」です。
実は、抗ヒスタミン薬は理論上の違いはあっても、効き目には大きな違いはないのです。
ただ、それでも確実に人それぞれ合う合わないがあるので、効果が出なければ別のものを、眠気が出るようであれば別のものを、というように、市販薬は何種類か使ってみて合う薬を探すのが理想です。
また、副作用が強いものが効果が高い、ということはありません。
あくまでも自分に合うかどうかを基準に選びましょう。


市販と処方どちらがいいのか



市販と処方では、価格の面ではやや処方薬のほうが安上がりであることが多いですが、格段に違う訳ではありません。
処方薬のメリットは、市販のものを自分でいくつも試して合うものを探すよりも、手っ取り早く自分に合ったものを処方してもらえるということにあります。

ところで、いつも処方されているものに限り、花粉症の薬は内科でも処方してもらえる病院があることはご存知ですか?
その病院ごとの裁量によって処方してもらえるかどうかは変わってきますが、かかりつけの内科の方が、花粉症のシーズン真っ只中の耳鼻科よりも空いているという方は、ぜひ内科に一度聞いてみることをおすすめします。
ただ、あくまでもいつもの薬を処方してもらうだけで、バキュームで鼻水を取ってもらうなどの治療が受けられるわけではありませんのでご注意を。
また、診察をせず薬を渡すと医療法違反にあたるので、事情はどうあれ診察は受けることになります。

このことを考慮して、その年の花粉症の薬をもらいに行く最初だけ耳鼻科できちんと診てもらい、あとは可能であれば内科に薬だけもらいに行く、というのが安全かつスムーズかと思います。
市販薬をいくつも試してお金を浪費してしまうより確実です。
ただ、忙しくて耳鼻科に行って待ち続けられないなどどうしても市販薬で済ませたい方は、上記で詳しく挙げたように、自分に合った第二世代のものを選ぶことを意識していただけるといいと思います。


種類にかかわらず花粉症の薬の服用で大事なこと


抗ヒスタミン薬は「抗ヒスタミン作用」のほかに、「メディエーター遊離作用」という作用があります。
抗ヒスタミン作用は即効性がありますが、メディエーター遊離作用が効いてくるのは1、2週間後なので、抗ヒスタミン薬の効果が十分に発揮されるためには、「発症の1、2週間前から飲んでおく」必要があるのです。
そのため、花粉が飛び始める1、2週間前には薬を飲み始めるようにしてください。
抗ヒスタミン薬が100%の力を出せることが、花粉症に何より効果を発揮します。



最近は若年層にも花粉症になる方が増えています。
子供でも花粉症になることは珍しくないので、親御さんが気をつけてあげてくださいね。

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