2019.1.15 健康・美容
インフルエンザ治療の最前線!! 画期的な新薬についてご紹介します!
インフルエンザの流行は、例年11月下旬頃から始まり、2月上旬頃に
かけてピークを迎えます。
もしインフルエンザにかかってしまったらどんな薬を
飲めばいいの?と思った方のために、今回は実際にかかってしまっても
慌てないための実用的な知識を解説したいと思います♪
新薬「ゾフルーザ」の特長
インフルエンザの治療薬はこれまで4種類ありました。
タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタという薬が処方されました。
これらは、数日間の服用や、子供や高齢者には難しい吸入が必要でした。
2018年3月に承認された画期的な新薬「ゾフルーザ」は
何と“錠剤を一回服用するだけでOK“という優れモノなんです。
インフルエンザ治療薬として今シーズンから本格的に処方が始まると
思われます。
(出典:「インフルエンザウイルスの新薬「ゾフルーザ錠」について」より引用)
https://www.yoshiokaclinic.com/blog/2018/10/post-4594.html
季節性インフルエンザA型とB型の両方で使え、体重が10㎏以上なら
子供でも服用できます。
「ゾフルーザ」の効果は?副作用はあるの?
では、今までの薬と比べて効果はどうなんでしょうか?
12~64歳の日米の患者1064人を対象に
“ゾフルーザ”・タミフル・プラセボ(偽薬)の3群に分けて
薬を投与する実験を行いました。
症状がなくなるまでの時間はゾフルーザとタミフルではあまり
変わらなかったのですが、体内からウィルスが排出されるまでの
時間に差が現れました。タミフルでは排出まで72時間だったのに対し、
ゾフルーザでは24時間でした。つまり、ゾフルーザでは
タミフルよりも2日ほど早く体内からウィルスを排出できる
という結果になったのです。
これには、家族内や学校、職場での感染拡大を抑えられるという、
大きな意味があります。インフルエンザは、発症から3日間ほどが最も
感染力が高いと考えられているからです。
副作用については、上記の治験では、プラセボ(偽薬)と
同じ程度の出現率で、タミフルと比べても低いという結果でした。
副作用で最も多かったのが下痢で11件でした。
ゾフルーザの服用について
ゾフルーザは、服用は一回だけ。症状が出たらできるだけ速やかに
服用してください。体重10㎏以上の子供なら服用してもいいですが、
妊婦さんは原則服用しないでください。体重が80㎏を超える場合は
倍量が必要なため、費用は高くなります。
インフルエンザ予防のために
(出典:「「ワクチンを打ってもインフルエンザになる」―その真相は?」より引用)
https://www.mamatenna.jp/article/84111/
インフルエンザの予防接種は6~7割の発症を抑えることができると
科学的にも証明されています。予防接種の効果は接種後6ヶ月と
いわれています。なお、子供は免疫がつきにくいため、
2回の接種が必要です。画期的な新薬が認可されたとはいっても、
そもそもインフルエンザにかからないように
予防接種をしておくことがとても大切ですよね。